2018年08月02日 05時36分
(怪)エロハ坂あたり3キロの渋滞です。とは?
これは、
あたしの友達から
聞いた話なんですがね…
彼、今は
ちょっと大きな会社の
部長さんなんですね。
今でこそ、
部長なんて言われてますが…
この人、
若い頃は結構
無茶やったそうですよ!
湖に漂白剤流し込んで
魚
全部、浮かしちゃったりね!
近所の牧場から
牛を盗んで
食っちゃったとかね…
本人曰く
『一歩
間違うと
犯罪だよな』
って事なんですけど…
間違えなくても
犯罪ですからねぇ
どうしようもないですよ!
さて…そんな彼と
悪友が集まりまして
「暇だから、
バイクで走りにいくか?」
って、話に
なったんですね。
で、あたしの友人(仮にA君とします)と
幼なじみのB君
ひとつ年下のC君の三人で
バイク乗って、出かけた訳だ!
場所言っちゃうと
アレなんでね
T県の×××坂なんです。
秋になると
紅葉が綺麗なんだ!
ここまで言っちゃうと
分かる人には
わかっちゃいますよね?
この坂、
ロケーションは
いいんだけども
急カーブが多い。
ビィーンって、
先頭はB君
真ん中に友人A君
後方からC君の
並びで走っていたそうです。
ま、三人共、
無茶な性格なもんで…
結構、とばしていたんです。
しばらく走っていると
A君の後ろで…
バーン!
って、大きな音が
したんです。
バックミラーを見ると、
C君の姿が無い!
(あっ!事故ったか?)
すぐに思ったそうです。
B君も気付いたらしく、
戻ってきました。
「あいつ、事故ったんじゃないか?」
「行ってみよう!」
ビィーン!
今きた道を戻りました。
すぐにね、分かりました。
ガードレールが、
ぐにゃりと
ひしゃげていました。
バイクは谷底に
落ちてしまっていました。
『おーい!』
C君の声がして、
あたりを見ると…
山の中ですからね、
沢山の木がある。
その中の太い木の枝に
C君がひっかかって
手足をバタバタさせてる。
「あはは!何やってるんだよ?」
「動くなよっ!落っこっちまうぞー」
その日は
静かな一日だった。
他の車は一台も通らない。
静寂した山の中、
鳥の声さえしない…
聞こえているのは、
バイクのエンジン音。
どっどっどっ
どっどっどっ…
B君を見る。
さっきまで笑っていたのに
今は笑ってはいない。
むしろ、青白い顔をして
がくがく震えている。
C君を見る。
大きな木の枝、
ぶら下がっている…
C君の顔の下には、
背中があった。
要するに
事故でC君は…
即死だったんです!
バイクで転んで
首の骨を骨折
バイクは谷底に落下
弾き飛ばされたC君は
枝に引っかかり
首だけ180度ぐりんと
こちらを向いた。
身体が
バタバタしていたのは
痙攣していたんですね。
普通は、
バイクが落ちたのならば
C君も落ちたと
考えるはずですよね?
何故、C君を
すぐに見つけられたのか?
…そう…
二人は確かに聞いたのです。
C君の声で…
『おーい!』
事〓たまこ〓故