2018年08月01日 12時37分
(怪)チラリチラチラ覗き婆ちゃ~ん!とは?
幼い頃…
近所に、
名物おばあちゃんがいた。
僕等は、
【のぞき婆ちゃん】
と、呼んでいた。
友人の家の
5軒隣のビルなのだが…
3階の小窓から
婆ちゃんが…
顔だけ出しているのだ。
最初に気付いたのは、
友人だった!
夏休み。
「おい、まただっ!」
「のぞき婆ちゃんかっ?」
「毎日…だよ…な」
「えっ?」
普段は
学校があるので…
気が付かなかったが
夏休みになって
毎日のように
その友人と
遊んでいた為に…
ありふれた日常が、
奇異なものに。
そう!
毎日なのだ。
毎日、
同じ時間、
同じ風景を
凝視し続ける老婆。
我々が…
小学校、
中学校を卒業する頃にも…
ずっと。
【のぞき婆ちゃん】は
その歴史を
【覗き】続けたのだ!
その内、
私は上京し、就職して…
忙しさに追われ
故郷に帰る事も
忘れていた。
しばらくして
親戚の葬式で…帰郷した。
久しぶりに
友人宅を訪ねる。
「ぃよぅ!(=゜ω゜)ノ」
「おまwたまじゃねぇかっ!久しぶりっ♪」
「懐かしいな…この辺♪」
あの頃の記憶が…蘇る。
ふと…足がとまる。
「おい…このビル」
「老朽化が酷いから…とり壊すそうだ!」
あのビルだ!
【のぞき婆ちゃん】
がいたビル。
「立ち入り禁止なのか?」
「もう、誰も住んでないからな」
久しぶりに会う
同級生同士の心に
冒険心が芽生えるのに
時間は要しなかった。
「入ってみるか?」
「おい、おい、マジかよ」
何故、そんな
衝動に駆られたのか
今となっては
…わからない。
私たちは
立ち入り禁止の
フェンスを乗り越え…
ビルの入り口に向かう。
「そう言えば…
【のぞき婆ちゃん】って
いつまで生きてたんだ?」
「知らん!
いつの間にか…
気に留めなくなってたからな」
「3階の
小窓だったよな?」
「ん?ああ!あそこだ」
見ると…
小窓が割れていた。
それはまるで…
主人を失った
虚無な空間。
ブラックホールのように
思えた。
1階には、何も無かった。
階段を上ると
広い空間になっていた。
おそらく何かの会社か、
オフィスが
あったのかもしれません。
いよいよ、
3階
【のぞき婆ちゃん】
が覗いていた部屋に
上がろうと…
階段を。。。
カツーン
カツーン
カツーン
友人が階段の途中で
…立ち止まりました。
「おい、どうし…た…?」
私と友人は、
ダッシュで
そのビルを
逃げ出しました。
走りながら…
私と友人は
ガクガク
震えていました。
なぜなら…
あの小窓は、
2階と3階の中間
【踊り場】
にあったのですから!
その小窓は
踊り場の下の
部分にあった。
おそらく…
空気の入れ替えの為に使う
【小窓】
だったのでしょうか?
つまり…
そこから覗く為には…
冷たい床に、
腹ばいにならなければ
ならない訳です!
何年も、何十年も…
あの老婆は、
そんな事を
していたのでしょうか?
それとも…
そんな老婆なんて
存在して
なかったのでしょうか?
真相は
未だに
…わかりません。
老〓たまこ〓婆
たまちゃん(超)
》クロロさん
タイトルだけは、
一発ギャグみたくしてみたwww
2018年08月01日 12時41分