2018年07月30日 07時39分
しょーか消火、しょーゆーことか…とは?
「つーかどーでもえーけど
どないすんねん…お前!
消防車なんか
買うてしもうて?」
「ねぇ…」
「ねぇ…
ちゃうがな!
説明してくれやっ!」
「だからぁ〜
昼間…セールスの人が来てぇ…」
「何でやねんっ!
何で、一般の家庭に
消防車売りにくんねん?」
「あたしもね…
断ろうと思ったわよ!
でも、つい…」
「何で?
お前はあれか?
消防車を【つい】買う人か?」
「でもあなたも
新しい車欲しいって
言ってたから…」
「新しい車って…
消防車とちゃうわっ!
むしろ
お前の考えの方が、新しいわっ!」
「セールスの人の、説得力があったのよ…」
「どんな説得やねん?
一般人が消防車欲しくなる説得りょ…」
「今夜、
サンマだけど、いい?」
「話聞けやっ!
何で、消防車やねんて?」
「だって、
カーナビ付いてんのよ!」
「余計なもんも付いてるやろっ!
ハシゴとか、ホースとか…」
「洗車するとき、便利じゃない…
上からジャーって…」
「どんだけ豪快な、洗車や!
見た事ないわ、そんなアホ!」
「普通の
カーナビじゃないのよっ!
声で教えてくれるの…」
「何がやねん!
何や、どこぞで火事か
教えてくれんのかっ?」
「違うのよ…
『今、サイレンを鳴らしています!』とか…」
「分かるわっ!
わざわざ教えてくれなくても!
サイレン鳴ってりゃ!」
「さらに『今、消火中です!』とか…」
「消火中に、どこのボケが
カーナビ聞いとんのじゃっ?
ああ、もうええ!
こんなもん詐欺やないかっ!
110番に電話や!」
「えっ?消防車なのに?」
「誰が、うまい事、言えっつったよ?
で、どんな奴やっ?」
「5階まで、届くタイプの…」
「ほぅ!
ビル火災も大丈夫やね…
ドアホ!
ちゃうわっ!
売りにきた奴やっ!」
「えっ?
消防署の署長さんじゃないの?」
「何で、署長が
消防車セールスしてまわんねんっ?」
「消防署も経営が苦しくて…
火の車だからって!」
「山田くん、嫁に、座蒲団三枚あげて!
やかましいわっ!
だいたい、なんて言われたら
消防車を、買いたくなんねん?」
「家が、火事の時…すぐ消せるって…」
「そのまんまやないかっ!
だいたい家の前に
あんなでかいの
停められへんがなっ!」
「じゃ…ガレージ広げるとかっ?」
「消防車ありきで考えんなよっ!
だいた…
クンクン…
なんか、焦げ臭くないか?」
「いけないっ!
サンマ、火にかけっぱなし
だったんだわっ!」
「お前…
ホンマどんくさいなっ!」
「消防車、消防車っと…」
「…ちゃうやろっ!
ガス切れやぁあぁあぁあっ!」
小〓たまこ〓火