2018年07月29日 03時39分
むゎいにち、むゎいにち…とは?
つーかどーでもいーけど
毎日毎日
俺達は鉄板の上で
焼かれ続けている。
こんな生活は
もうごめんだっ!
俺は店の親父と喧嘩した。
『出ていけ!』
『ああ出ていくったい!』
の売り言葉に買い言葉…
海にむかって
飛び込もうとした
そのとき!
それは…
小さな男の子だった。
『たいやきくだちゃい…』
何度も
枚数を数えたのだろう
汗ばんだ10円玉が
小さな掌で
じゃらじゃらと鳴っている。
俺と親父が
呆然としていると
自分の声が小さくて
聞こえなかったとでも
思ったのか…
子供は
ありったけの声を
振り絞って
もう一度言った。
『たいやき…
くだちゃいなっ!』
俺は鉄板に戻った。
『やい親父!
よく焼けったい!
あんこ
ケチるんじゃ
ねえったい♪』
『バ、バカヤロウ!
誰に向かって
言ってやがる…
あ、あんこ
サービスするん
だかんねっ!』
そのとき
俺は見たったい!
親父の頬をつたう
光の粒をな♪
おっと…
湿っぽく
なっちまったったい!
ごめんよボウズ!
今日のたいやきは
ちょっぴり
しょっぱいかも
しれねぇったい!
痛っ痛い!
痛い!痛い!
頭から
ガブリと
いかれたったい…
ぐばっ!
内臓を
食い散らかされてるったい…
ギャアアアアアアアア!
身をちぎられているったい…
はぁはぁ…
い、いいんだ…
それでいいんだボウズ!
食え食え!
どうだ?
オイラの味は?
残るはシッポだけったい…
あばよ親父!
俺たち
最高のコンビだったったい♪
すっげー痛いけど…
この子に喰われる事が
オイラにとっては
一番の幸せなんだって
やっと気付いたったい♪
( -.-)ノ⌒▽ポイッ
えぇえぇえぇえ
えええええええええ?
捨てられたった〜〜〜い?
待て待て待て!
待つったいクソガキ!
ああ!
確かにシッポまで
アンコ入って
なかったったい!
だからって捨てるかね?
おぅ?
俺の尻尾は
ビックリマンチョコか?
っつーの!
ばかっ!
ブロローン
【┏O(σ_σ*) 】=3プチッ
オイラ…車に
潰された〜〜〜〜〜!
なんで
車道に
捨てるかねっ?
最悪でも…
海に捨てろよ!
このガキっ!
嫌んなっちゃうよ!
鯛〓たまこ〓焼