2017年09月16日 16時02分
秋の始まり
宅急便が届いた。
高校大学と通じて、これまでずっと仲良くしている友人から
毎年嬉しい秋の味覚『松茸』
昨年までうちの社員だった人が早期退職して、実家の岡山に帰り
桃と葡萄の農家の手伝いを始め、岡山白桃とピオーネ、マスカット、巨峰を送ってくれた。
かほく市の友人は地元特産品の超高級葡萄のルビーロマンを!
今の我が家のキッチンは秋が満ち溢れている。
今夜は早速土瓶蒸しと焼き松茸をするらしい。
さっき港の船まで散歩したついでに、甘エビとガサエビ、アジとナメラを持ち帰ってきた。
刺身や煮魚にして下さいとキッチンで夕飯の仕度をしていた家政婦さんに手渡した。
「すっかり秋らしくなりましたね」と家政婦さんが微笑んだ。
「今夜は一緒に食べて行けば?」って言うと
ニッコリと頷いて、魚の鱗を落としていた。
こんな日は山形の枯山水が旨いだろうな。
先に風呂を済ませてしまうか。
今日は痛みも軽くて、なかなか過ごしやすい1日だったな。
「頼むね」
娘に声をかけた。
自分では頭と背中が洗えなくなって、ずっと娘に洗って貰っている。
色んな事を考えてしまう。
父親として、夫として、母にとっての息子として
果たしてどうだったんだろうって。
あとどれだけ自分で自由に動けるのか
動かせるのか
日に日に暮れるのが早くなってきたな。
今は雨。
何なんだろうな。
どうしたいのかな
自分の心が見えない。
さあ、少し早いけど風呂に入るか
少し冷たい秋の海風が
頬を掠めて通り過ぎて行った。