いつもより早く起きる。
睡眠時間の長さと比例してしっかり体がややおもく、ややけだるい。羽毛布団のなかで往生際悪く15分刻みのアラームに起こされ、寝て、起こされの反復で余計に頭がボーッとしてからようやく朝ごはんのおにぎりをたべる。

たんぱく質をとらないと、なんとなくよくないかなって思い、目玉焼きを二つ適当に作った。きょうは醤油でなくソースな気分だった。

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もっと寝たいようとブーイングする体も１時間ばかりすると起きてくるから不思議だ。頭を働かせるために久しぶりに本を読みはじめる。

村上春樹の回転木馬のデッドヒートは作者本人が聞いた話を短編私小説風に手頃にまとめた読みやすい本で好きだ。適当に読んでれば終わるのと実話らしい泥臭いかんじが読んでると安心する。

久しぶりに早くに起きるとなんだかいつもより時間の進み方がゆっくりな気がして得した気分になるな～。

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時間通りに電車に乗り込んで３回乗り換えて、本を読み、たまに寝てを（停車ごとに覚醒し）
繰り返しているとほとんど自動的に桜新町についたような気分だった。改札をでるとかすかな粉雪がパラついていて、たまになびいて円を描いていたのがいつもの風景にかわいらしさを加えていてちょっと嬉しかった。

その辺でやっと寒さに気づく。でも積もらなそうな雪だなぁ。

サザエさん通りをとおりドラッグストアでキレートレモンを買い一気のみしてビンを捨ててもらった。

ちょっと来るのが早かったので斜め向かいの花屋さんで飾られたばかりの切り花を眺めながら暇をつぶす。

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時間ぴったしにインターホンを鳴らすと先生がいつものように“どうぞ～と言ってくれたので
ゆっくりと部屋に入る。ボイトレの先生はすこし鼻声でいつもよりすこし疲れた感じの表情をしていたので心配すると、今日はマツゲのエクステをするから目の回りがスッピンだったそう。けっこうイメージ変わるんだなー。

防音部屋でいつものように話をしながら腹式呼吸の練習や、リップロール、発声を一通りすますと、話の流れで性癖の話になる。（自然発生的に）　ぼくは性癖というか、趣向として年齢を重ねるにつれて胸がちいさい女性のほうが美しいって感じるようになっていったと話、なんでだろうね～と言われたので、
服とか似合いますもんね、なんか神々しくかんじる、など思ったことをいった。

逆に先生は？

と素朴に尋ねると5秒ぐらい考えて、
“あたしは、、噛むことかな～
と言った。

たしかに噛むのも噛まれるのもなかなかよいですよね、と話すと

“あたしはつい愛情の表現としてたまらずに噛んでしまう
と気さくに言われ、

食欲と性欲って脳の近い部位にあるらしいから割と密接してるんじゃないですかね～と話した。

そこではﾕﾙ~ｲカニバリズムなのか？犬とか猫もじゃれて噛み合うし、それと同じなのかな？

などと不思議な雑談をして面白かった。


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帰り道に先生にもらった岩塩キャンディを噛みながら、“噛むポイントによってまた癖に差異がありそうだよね～　と言っていたことを思い出す。

うーん、脇腹かなあ。。