あたるの日記

2016年02月01日 17時14分

愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない。

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篠原重工京都支社のあたるでございます。

立春の候、皆様におかれましては
ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。

新年も一ヶ月がたち、いよいよ本格的に
2016年がやって参りましたが、
そろそろ新年にたてた目標と
慣れ親しみ、親しくなってきた方も
少なからずおられることと承知しております。

当職くらいの年頃になりますと、
新年にたてた目標と世間話をするくらいの仲には
なれても、親しくなり、遊びにいくまでには
至らないものと存じます。

しかし、男女の仲というものは急に変わるのが
世の常でございます。
恥ずかしながら当職の「新年の目標」を
達成する出来事がございました。
当職の新年も目標は
「異性に洋服の袖をつかまれるようなシチュエーションになる」
というものでございます。
昨今の若人から見れば、いささか控えめに過ぎた
目標に聞こえるかもしれません。
しかしながら、当職のように
異性との健全な交際どころか、
同性しかいない職場で働いている者としては
天下の険箱根の山よりも険しい目標ということ、
ご理解いただけますでしょうか。

新年の目標の為の実体験は乏しくとも、
シミュレーションはインナーワールドから
デジタルな機器などを利用し十分に重ねていた
当職といたしましては、
あとは、奇跡を待つのみと信じていたものです。

あれは、京都河原町で友人と清談した
みぎりでございます。
何を清談したかという問いに対しては、
本稿から逸脱するのでお話することは
差し控えたいと存じます。
さて、帰る為に路面電車に乗りました。
するとどうでしょう。
11時ということもあり、ご自宅に
帰られる方で溢れておりました。
幸い始発駅ということもあり、
座れる事ができました。

『金閣寺』を読みふけりながら、
しばらく揺られていると、
隣にお座りでいらっしゃった
赤ちゃんとご母堂がうつらうつらと
されていらっしゃいます。

すると女神の微笑みをたたえ、
そっと差し出された手と
近づく二人の距離。
彼女のたおやかな所作。
やがて、
当職の袖が
赤ちゃんに掴まれていることに気づきます。
堕天した神に悪意はなく、ただかくようにして
新年にたてた目標は遂行され、
共にゴールインしたことをご報告させて
いただきます。
なお、その後、当職が降りる駅を過ぎても、
彼女との逃避行が続き、
当職が電車を降りるのには
もう少し時間を要した旨、仄聞致しております。

願わくば、「愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない」
という歌にならい彼女が固く握った私の袖を
優しくふりほどく術をご教授頂ければ幸いです。

以上取り急ぎ失礼致します。