微俺の日記

2015年12月25日 18時59分

クリスマス

こんばんわ。孤独なアニオタです。
世間はクリスマスってやつですね。実は24、25は大見栄を切って有給取ってやりました。
職場で浮いた話が一切ない、っていうか職場で浮いてる俺が・・・ですよ? ふふふ。
同僚も俺の圧倒的リア充感に戦慄していることでしょう。ふふふ。

まぁ、実際は家から出ないでひたすら掃除という修行僧な二日間だったのですが。
部屋の一拭きにリア獣どもへの憎悪を込めて擦る擦る擦るっ!おかげで部屋も心も
キレイキレイになりました。やり始めると止まらなくなるのよね。掃除って。

昨日は朝からそんな調子だったので。さすがに夜になると腹が減る。
だが、折角掃除したばかりの台所は使いたくない。
しゃーないので一年で一番危険な時間帯に外出を余儀なくされたわけです。

駅前まで行くとさすがにクリスマス感半端ない。
綺麗になったはずのソウルジャムが数分で真っ黒ですよ。ギギギ。

腹も心も限界って時に、繁華街からちょっと外れた一軒家の寂れた定食屋を発見。
看板が無ければ普通の家。入り口はまさに玄関で引戸。入るにはちょっと勇気がいる。
『さすがにカップルはいないだろう。』とドアに手を掛けると凄い勢いで開いた。
ちょっとびっくり。今度は閉じようとしたけど逆にビクともしない。
ちょっと焦ってるとお店の人が『ああ、それ自動なんですよ』とひと言。
自動かいっ!って心の中でツッコミつつ、いや自動なのは有難いけど見た目からは
全く想像できなかっただけに、この店、侮りがたし。と思わずにはいられない。
とりあえずTVが見えるカウンターの空いてる席に座る。

中はカップルどころか客がいねぇ。さっき声を掛けてくれたのが主人なんだろうか?
主人っていうには若い。俺と同じくらいかちょい下くらい。
見た目だけで言えば凄く同族の匂いを感じるけど見た感じ料理できるようには見えない。
19時過ぎても客がいないこともあって大丈夫かなぁ…とちょっと不安に。

メニューを貰うと焼き魚から野菜炒めなど普通の定食屋さんな感じ。
何にしようか決めかねていると、奥からブツブツと呟きながら女将さんが出てきた。
ちょうどウチのかーちゃんと同年代くらいかな?多分、主人のかーちゃんだと思われ。
どうやら料理は女将さんが作るみたい。一安心したところでメニューに目を落とす。

焼き魚もいいけど、煮付けも良さそうだなぁ、でもカツ丼も捨てがたい。
ってな感じで孤独なグルメのごろうちゃんごっこを堪能していたんだけど
ふと目の前の魚とか食材が並べられているショーケースみたいなものに気づく。

鮮度をアピールする狙いがあると思うんだが、はっきり言ってここでは逆効果。
切り身はカピカピになっちゃってるし、濁った魚の眼がこちらを凝視していて
とても魚料理を食べる気にはなれない。俺だったらショーケースは撤去するけど
なんで置いとくのか不思議。想像もできないような理由があるのかもしれない。
玄関みたいに。

我に返り皿うどんを注文。
女将さんが準備をしながら、息子にあれやったのか?これどうーした?と家族の会話。
息子も結構喧嘩腰な応対だから、さながらニートが怒られながら家を手伝ってるように
しか見えない。奥では犬がキャンキャン鳴いてて結構カオスな店内。客は俺一人。
なんだろう。この人様のご家庭でご飯をご馳走になってる感。
見ちゃいけないものを見てしまっているような気分になる。

しばらく待つと女将さんが料理を運んでくれた。
定食っぽく皿うどんと副菜の煮物とお新香と菜っ葉の炒め煮。
『これじゃ足りないでしょ』っていって、サービスでご飯も少しよそってくれた。

あったかい心配りに実家の母を重ねてちょっとジーンとしてしまった。
まさかこんなところにサンタさんがいるなんてね。
ご飯は普通に家庭の味で美味しかったです。
クリスマスにオシャレなディナーもいいけど歳とるとこういうのもいいなぁって感じる。

さぁ、今日も人様のご家庭でご馳走になりにいこうかな笑