2015年12月25日 03時02分
中学時代のクリスマスの思い出
中学2,3年の頃、サンタに何かもらうというより、自分がサンタになってみたいという変な希望があり、クリスマスの深夜にこっそり起きて家族の寝ている枕元にこっそりMeltykissを置くというのが私のクリスマスの楽しみでした。
その年も25日2時半に真っ暗なリビングでこそこそとMeltykissの準備をしていた時、祖母の寝ている部屋から、
「…先生……先生……」
と祖母の誰かを呼ぶ声が聞こえてきました。
祖母は過去、脳梗塞や転倒による骨折など色々身体に問題があり、一人では起き上がることのできない身体でしたが、認知症などはなく頭ははっきりしていました。
私はどうしたら良いか分からずにオロオロと慌てていると階段を急いで駆け下りる足音が聞こえました。夜中に起きているところを見つかると怒られると思い私は急いでソファーの裏の窓のカーテンの中に隠れました。
2階から下りて来たのは母でした。母は脇目も振らずに祖母の部屋に入って行くと祖母に
「大丈夫……大丈夫だよ」
と10分くらいなだめいました。隠れていた私には母と祖母の会話ははっきりとは聞こえず、なぜ90近くになる祖母が先生と呼んでいたのか、どうして母親が夜中いきなり起きて祖母の応答に答えることができたのわかりませんでした。
結局私は、祖母が寝静まり、母が自分の部屋に戻ったあともカーテンの中から動くことはできず日が昇る直前までじっと固まっていました。
翌年から私はサンタごっこをやめました。
これが私のクリスマスナイトメアです。
微俺
可愛いことしてんなーってほのぼのした気持ちで読んでいたら、いつの間にかホラーになっていた・・・。こえー!
2015年12月25日 13時58分