狐花の日記

2015年12月19日 19時28分

2015年12月19日(土) 晴れ

今日も今日とて冬である。
寒い寒いと言いながら、オフトゥンに籠ります。
幸い今日は休みの日だ。
どれだけぐぅたらしてても怒られることはない。

そんな溶けてしまいそうな怠惰に飲まれ。
布団の中でうとうとしていた。

~~♪、~♪、~~~♪

着信音である。
某アプリの呼び出し音が騒々しく響いた。
眠い身体を動かし、電気で動く板きれを耳に当てて。

「はいもしもし、狐花ですけど」
「あっ、繋がったやっほー」

一瞬···誰だかわからなかった。
眠気は頭を動かしはしないのである。
誰だろうと思案して沈黙していると向こうから。

「私だよ狐花ちゃん、不死子。」

言われて合点がいく。
確かにこの可愛いアニメ声は不死子の声。
けれど何故かけてきたのだろう。

「何か退っ引きならない用事でもあるの?」

そう言うと彼女は少し黙った。
ふぅ、と息を吐いて彼女は喋り出す。
要は昔の友達に絡まれているので助けて欲しいとの事らしい。
かつて不死子はいじめられていたのである。

「まぁ、その···少し待ってて。」

私は着替えて外に出る準備をした。
中学生の頃と同じ格好をして。

そして目的地に着く。
寒い風は容赦なく身体を撫で付け体温を奪う。
とあるカラオケボックスだ。
中に入ると部屋の番号を言って進む。
ドリンクバーのコップに熱々のココアを入れて。
案内された部屋に着くと私はドアを開ける。
中には数人の男女と、不死子がいた。
大体は誰だお前という顔をしたが一部の顔がひきつって。

「あら、お久し振りね」

そう――――挨拶した。
すると男共が寄ってくる。
ガラの悪い連中。
女をいじめているのだからそれなりの覚悟もあるのだろう。
そして持っていたココアを躊躇なく人の顔にぶちまけた。
のたうち回る。
一人の女が言う。

「ソイツは際限ないから手を出さないで!!」

にまぁ、と口角を上げる。

「そんなことはないわ、殺しはしない」

そういうけれど相手の顔は強張ったままだ。
結局そのまま相手は退散。
つまらない事になってしまったと肩をすくめる。
そして一人残った不死子。
そそくさと床に撒き散らされたココアを拭く。
拭きながら不死子がいった。

「ここの代金は持つから···ありがとね」

私は何を言っているのかとちょっと首をかしげた。

「割り勘よ」

そういい放つ。
不死子はもう、と言って床掃除を再開する。
今日の風はとても冷たかった。
けれど手は暖かい、不死子の手が繋がれているから。

微俺

武勇伝、武勇伝、ぶゆう・でんでんでんで・デン Let's go!
なかなか読ませる。

2015年12月20日 07時39分

狐花

オリラジの漫才しばらく見てないですね···懐かしいですww

2015年12月20日 21時27分