水源の日記

2015年12月07日 03時17分

鵜飼に買われる鵜は野生の鵜より幸せなのか

”「蛇口をひねれば飲み水が出る。スイッチを入れれば電気がつく。暑さ寒さで死ぬ心配はない。不当な理由で逮捕され、投獄される心配もない。戦闘に巻き込まれたり、虐殺におびえることもない。その辺を散歩していて地雷を踏んだり、警告無しの発砲で射殺される心配もない。食糧はたっぷりあって手持ちの金で買うことができる。疫病に冒されたり、栄養失調で生命の危機に瀕しているわけでもない。五体満足で医者の世話にはなっていないし、自分の足で行きたい場所に行ける。何より明日の心配をせずに眠れるーーこれを恵まれていると言わずに何を恵まれていると表現する?俺は確実に断言できるぞ。『私は地球上に生きる全人類の七割よりも恵まれています』とな」”今のところはアメリカと言う世界最強の暴力と権力を持った国の庇護下にいるからこそこういった平和による幸福があるわけだが、最近とみに怪しくなりつつあるように思う。鵜飼に飼われる鵜は魚を取れるうちは飢え死にすることはほぼ無いだろうし、天敵に教われて命を落とすことも無いだろうけど、魚が取れなくなったあとはどうなっているのかな?ああでも野生の鵜の寿命は5年程度、鵜飼にかわれる鵜は20年から30年は生きられるのだからやっぱりその方が幸せなのかね、長く生きられることが幸福なのだとしたらだけど。