水源の日記

2015年10月30日 03時23分

頭で考えることハートで考えること

オチウェイ・ビアノは「見てごらん、白人がいかに残酷に見えることか」といい、「彼らの唇は薄く、鼻は鋭く、その顔は深いしわでゆがんでいる。眼は硬直して見つめており、白人たちはいつもなにかを求めている。何を求めているのだろう。白人たちはいつもなにかを欲望している。いつも落ち着かず、じっとしていない。われわれインディアンには、彼らの欲しがっているものが分からない。われわれは彼ら白人を理解しない。彼らは気が狂っているのだと思う」といった。どうして白人たちがすべて狂気なのか、私は尋ねた。「彼らは頭で考えるといっている」と、彼は答えた。私は驚いて、「もちろんそうだ。君たちインディアンは何で考えるのか」と反問した。「ここで考える」と彼は心臓を指した。

甘いものは別腹と言う言葉があるが、満腹でも甘いものを食べられるのは甘みがA10神経系(中脳皮質ドーパミン作動性神経系)を刺激してドーパミンやβエンドロフィンを出すから。砂糖は、コカインの8倍の依存性があり一度摂取してしまうとその誘惑を断ち切るのが難しい。
そして糖質というのはブドウ糖や砂糖のみならずでんぷんのような多糖類でも同じ性質を持つ。
人間の脳はA10神経系の刺激に非常に弱く、本来肉体的にはよくないものを摂取させたり本来よくない行動をとらせたりする。
(一般的にはそういうのを中毒という)

オズの魔法使いで脳のない案山子が案外まともな発言をするのは
脳がないからで、ハートのないブリキのきこりが最後まで不幸なのはハートを失ってしまったからだろう。

現代に生きている以上西洋的文化に影響を受けないのは難しいにせよ
脳が快楽のために欲しているものなのか
体が生存のために欲しているものなのか
考えて行動することは狂気にとらわれないためにも
重要になってくると思う。