kazの日記

2015年10月19日 21時53分

20151019「廃墟にて」

急に意識がはっきりした。何か真剣な様子だ。
机の後ろで静かに息をひそめている。廃墟のロビーだ。
辺りは暗く、夜だということが分かった。
手にはナイフを持っている。刃渡りは10㎝程だろうか。
周りに注意を払いながら、どうしようかと考えているようだ。少し迷っている。
その時、夕方に見ることができなかった左側の廊下から誰かが歩いてきた。男のようであった。
私に気づいたようで、その男はロビーに入ってくるなり立ち止まった。
暗くて顔は見えないが、こちらの様子を窺っているようだ。
手にはもちろんナイフを持っている。服装はよく分からない。ナイフと視線だけがはっきりと分かった。
こちらもゆっくりと立ち上がり、男の方を向いた。

他に誰もいないことが分かっているのか、その男はゆっくりと私に近づいてきた。
私もゆっくりとロビーの中央に出ていった。
私と男の距離がだんだんと近づいていく。2mほどになった時、お互い立ち止まった。
男は手に持ったナイフを構えた。男が緊張しているのが分かる。
私は構えもせず、どうしたものかと考えているようだった。
どちらかが死ななければ終わらないということは、分かっている。
殺して終わるか、殺されて終わるかだ。
男の方もそれが分かっているはずだが、なかなか近づいてこようとはしない。
どうしてそんな状況になったかは分からないが、**のも殺されるのも躊躇するのは当然だ。
普通はそうだが、私が考えていたのはどちらにしようかということだった。
今日の晩御飯はどうしようかというレベルであった。
向かい合ってから1分ほどだろうか、私は構えもせず無防備のまま、男に近づき目の前に立った。
ナイフは十分に届く距離だった。男は何が起こったのか分からないようだった。
刺そうともせず、ただ混乱しているようだった。
私は笑みを浮かべ、そのまま・・・

という所で目が覚めた。廃墟には現場の下見に行ってたということが分かった。
結局、どちらを選んだのかは分からない。というか、なぜこんな夢を見るのかも不明。
こんな夢を見るなら、ゆっくり寝る夢でも見たいものだ。
現実世界では、ハローワークに行ってきた。
いろんな仕事があるが、元の職種に戻るべきか考え中。