takの日記

2015年10月03日 12時08分

気迫が違う

タグ: 健康問題 医療 思い出 病気 闘病

さて、現在私は退院して療養生活を送っているのですが、入院中の事を少しお話しようと思います。
医師、看護師の皆さんは、本当に良くしてくださったのですが、入院したのが大学病院であったため、研修医や学生さんの見学も多かったのですよね。
かなり重症だった私は教授や准教授の手で診察や治療を受けることも多かったのですが、そのせいか、研修医とベテラン医との差が感じられる事も多かったのです。
当然ながら、助手について勉強している研修医という図も多かったのですが、ベテランが彼らに対して行う指導、アドバイスの類は、声を荒げているわけでもないのにとにかく怖い。まるで抜身の刀です。
研修医も気圧されているわけもに行かないので必死に食らいつくのですが、それでもどうにかしのいでいるのみという印象です。
特に研修医がポカをやった時の注意など、静かな声でもすごい気迫が感じられます。
また、治療箇所を見つめる視線の鋭さもすごい。研修医もよく見ているのですが、彼らは見ているだけ。もしベテランの視線に物理的なチカラがあるのなら、病巣を焼きつくしてしまわんばかりの熱い視線なのです。

ベテランと新米、経験もスキルもぜんぜん違うのは確かですが、何より一番違うのは、気迫です。これは看護師も同じで、どちらも前線で戦う兵士もかくやの気迫です。
そんな気迫を感じてしまった私は、辛い、苦しい状況のさなかでも、安心して治療に身を任せることができたのでした、
確かに現状に不満はあるけれど、医師、看護師の皆さんはその時のベストを選択し続けてくれたのだと信じることができるのです。

いつか、学生さんや研修医の方々も、そんな気迫を持った、立派な医師として多くの患者を助けてくれますように。