もんぷちの日記

2015年09月15日 23時07分

我が子を思う親の心





親が子を思う気持ちはとてつもなく大きい
母親ともなればなににも増して
子を大切に思うことだろう

こういう昔話しを聞いた事はないかい?

年老いてろくに働けなくなった親を
子が背負い山奥へと入ってゆく・・・・・

背負ってもらっている親は小唄を歌いながら
時折、枝を折っている

どれくらい奥深くへ入ってきただろう
誰もいない場所へ着くと

「我が子よどうか降ろしておくれ」と親は言う

子は「すまねえ、このまま置いてゆく自分を許しておくれ」
と言うとそのまま立ち去ろうとする

立ち去ろうとする子へ親はそっと語りかけた



「ここへ来る途中所々枝を折っておいたからそれを見ながら山を降りてゆけば迷わず無事に家まで帰れるから気をつけて帰るんだよ」


自身が消えた後に待ち受ける我が子の余生を思う親は
それが時として非常な選択だったとしても
大切な我が子の為を思って
その非常な選択肢を躊躇無く選ぼうとする








我が子を思うあまり我が命もいとわないと言う
その気持ちは痛いほどわかる

だが良く考えろ

子は無事だった

しかし自分達はこの世から去ってしまう

残された子はどうなる?

残された子はその後ずっとその命を全うするまで
親へ甘える事も話す事も頼る事も出来ずに
暮らしてゆくことになる
消え行く事を選んだ親も辛いだろうが
子のそれがどれほどのものか分かるかい?

簡単に口にするなという事だ




この昔話しの親の置かれた状況は今の時代とは違う







なにげない穏やかなはずの日常を過ごす親子に
襲い掛かる危機が訪れる事がある





振向いたそこには車が迫っていた
すぐに危険を感じ危ないと思っただろう
その瞬間、逃げなくては!と感じただろう

だが逃げる猶予さえも無い



もう



衝突するしか残されてはいなかったかもしれない状況



もう助からない・・・・・・・・



母親はとっさに子を抱え込み来る衝撃に備える






これは聞かされた状況説明だ




彼女は子供を抱え込む形で身を丸めた
自転車もろとも巻き込まれ車の下へ引きずりこまれる
そこで取ったとっさの行動




抱えた子を車の横方向へ蹴飛ばした






どうだ
これで大切な長女は助かった


自分の命と引き換えに










究極の選択を迫られるなんて事はそうそう来ないだろうが
長い人生有り得ないわけではない









子は助かりあんたも助かる

娘は助かり俺も生き残る
悪いがそう簡単にこの命を捨てる気は無い




我が子を思う気持ちは
痛いほど良く分かる






だが捨ててもいい覚悟があるなんて簡単に言うな



そんなの
あんまりじゃないか

覚悟というより反射ですの。善くも悪くもそんなとっさの判断の積み重ねの上に今がありますからの。。( ノД`)

2015年09月15日 23時27分