もんぷちの日記

2015年09月09日 23時23分

必死のアプローチ

もう数年前に成人も迎えてすっかり大人なんだけど
娘の場合、わずか5歳頃に母親を亡くして
その後、男だらけの中で育ってきた


小学校にあがってすぐ位の頃だっけ
おじいさんの家にお邪魔してる時にご飯を食べてるのを見てて
「おいしい!」じゃなくて「あ~うまい!」とか言うのを聞いたり

コップを持つ時、普通に横から持たずに上から持つようにして
すするというやつ!いわゆる”親父がオチョコを持つ手”のような感じで
しかも、もう片手に女の子向けの本を持ってた時とか

椅子に座ると足ぱっかり開けてて閉じてないとか

かごに入れてあった洗う前のシャツを2・3枚、匂い嗅いで
おもむろにその一つを着たとか

そういうのを見てとっさにやばい!と思ったわけですよ
ようは、いろんなところの仕草が男っぽかったから。


私の姉貴達や従妹がどんなに男勝りだとはいえ、女性は女性であり
普段家の中のリラックスした状態なら尚のことさら
小学生の年の子なら十中八九、女らしい仕草をするはずのところをですよ?

その時に見た娘は男の子の格好をさせてれば
どう見ても男!でありA Man!のようにしか見えなかったもんだから

自分は正直に焦ったわけですよ
「これはいかん!」と


かといって自分が女であればそれがもしも赤の他人だったとしても
ひとりの女性として娘と接する事も出来るだろう
でも、どうあっても真っ当に”男”なもんだから
どうしていいやらも分からない

とりあえず思いつくところで
言葉使いに気をつけてみた

「これ、うまい!」→「これ、おいしいね」
「遅れるぞ!急げ」→「送れちゃうから急いでね」

こういう風に。


それと同時に娘と学校の帰り一緒に歩いてる時にも

「友達の〇〇ちゃんの靴下可愛かったねえ~」
「どんな色が好き?」
「その下敷き綺麗だねえ」
「もんぷちはねえ~黄色いお花が好きかなあ~」

とか、そういう風に話題を振ってみたり
ここで注意したのが自分の事を
「俺」「僕」とか言わないところ。

そして娘が桜の花が好き!とかミッフィーが好き!
などと言えばすかさずそれに同調しまくり
あの花がきれい、あの花がかわいいなどと盛り上がったりとかね。

女の子まみれで遊んでるとよくある女同士で盛り上がる感じの
「あれかわいいよね~うんかわいいかわいい~」
とかそういうのを再現させてみたわけですよ

でもしばらくするとすぐにそれも効かなくなってくる

「ふ~ん・・・・もんぷちは男なのに?」

とか返されたりしてね;;;
それからは必ずといって良いほど
「男なのに女の子用のが好きなの?」
などとやられっぱなしですよ;;;;


このままではマズイ!と考えて考えて考え抜いて
次なる戦法を考えた

そうだ!俺は絵が描けるじゃないか!
自慢じゃないが家庭科は100点だったはずだ!
という事で、お花の絵を描いたり
フエルトで小さなポーチを縫ってみたりして
娘に取り入ろうと考えた
すると・・・・・・・・・

「凄~い!・・・・でも・・・・」
「なんなの?もんぷちってオカマさんなの?」


ほんまに、とてつもなく手強かったんですって!


『男なのに女の子趣味を持つ変態』レッテルを貼ろうとする娘に対する
更なる次の一手を考えまくったんですよ

結局、「男なのに?」というのがあって
男の子と女の子は違うでしょ?私だって男の子の事なんてわからないもん!
とまあ、こういう感じですよ
仕草が男っぽいから必死になって女の子らしくなってもらおうと
頑張ってみてるのに酷いわ;;;ってえ感じですよ

でも本気で考えてたんですよ自分なりにね


彼女を失ってしまったというのもあって
彼女を作る事はしなかったし、むしろ
女の子を追いかけるような事だってしなかった
心の中でそういう気になれなかったというのもある。

母親のかわりになれないか?と本気で考えた
なれるわけがないんだろうけど・・・・


結果として心配するよりも
時が解決してくれて急速に乙女化していったので
結果オーライでしたがね(汗)

たけひろ

お父さんの娘に対する愛が伝わってきました。
色々な思いは杞憂であって、娘さんは娘さんであることにかわりはないのですね。

僕は、人の親になれるような器じゃまだないけど…
もしもそんな時があったら、この話を思い出すと思います。

2015年09月09日 23時32分

もんぷち

たけひろ殿>世の中には色んな人が居るように親となる人にもいろんな人がいるものなんだとは思うのですが、我が子は本当にかけがえが無い何ものにもかえ難い存在で御座いますね。いつもコメントどうも有り難う

2015年09月09日 23時43分