ねことらの日記

2015年08月19日 23時56分

無題

ヘッドライト、および信号の明滅、転々と、あるく、ここは、地下鉄の出口でした、夜光虫のすみかに、足をふみいれていました、赤銅の月が、液体窒素の空で、こごえていました、点々と、かざられた可視光の煙幕をあびて、ぼくは、ゆるやかに、ほころびはじめるのでした、









/薄暮がながれつく砂浜にうちあげられた産声を起点とし、名前のないジャンクションをくりかえし通過する/味気のない儀礼を内面化し、満ち足りたふりをする/アクリル板越しの夕景を支点とし、かたむきはじめる/ぼくらは、おびただしい折り目(かさぶた)を内包したまま、ねむりにつくだろう/











めをあけろ、みみをすませ。

もう、つかまったりなんかしない。




どんなこわれかたでもいい。


ぼくはこの世でいちばんきれいなスクラップになって、このよるを、まちを、はしりぬけたい。

ねことら

適切にこわれつづけていくことは、たぶんきれいなことだとおもう。

2015年08月20日 00時04分