2015年07月21日 18時26分
マゾだとかそういう話ではない話
わたしがひとり旅に行くのは,自分の鼻をへし折られるような感覚が快感だからなのかもしれない
当然,平常の生活の中ならばなるべく避けてとおりたいけれども,
ひとり旅の途中には,死なないかぎりは,困ったことはたくさんあるほうがいい,と思っている
去年までなら,明石はそんなに遠くなかった
ふらっと明石に行って,その日に帰るようなのはとくに何も問題がなかった
むしろ明石なんか軽く通りすぎて,8月の炎天下に8時間ほど自転車をこいで,峠も越えて,
ネカフェ泊でろくに休まず次の日もまた炎天下を8時間,その次の日もまた数時間,
そんな馬鹿みたいな旅も,とくに普段から運動をしているわけでもないのにノリでできた
だから,今回も明石までは特段何も苦労はないと思っていた
それがそもそも間違いだった,いままでは若さのおかげだったのね,
年齢は確実に体力を衰えさせていて,わたしはそれに気がつかなかった
途中で夏祭りに寄ったり,本屋によったり,休憩もはさんでいたからだけど
予定よりも2時間も明石につくのが遅れ,到着時にはかなりつかれていて,体力ものこっておらず,
ほとんど死に体な状態でフェリーで淡路島へ運ばれ,息も絶え絶えホテル,とも言い難い民宿へ到着
淡路島の民宿でひとり,いま思うと極々軽い熱中症のような症状,最悪の体調の夜
先ずひどい頭痛,動けない,何を食べても吐いて,ポカリも吐くし,うがいをしても吐く
吐いても吐いても頭痛はなかなかおさまらないし,なんだかあまりきれいではない部屋で,
布団もかたいし,空調はきいているんだかきいていないんだか,寒いし暑くていつまでも寝付けない
そんな最悪の状況で,ひとりうずくまって
ただただ「帰りたい」と泣きそうになって
でも,そんなみじめな状況がたまらなく貴重なものだと思った
いつでも家に帰れるような安穏な毎日じゃ,ときどき忘れてしまう,布団のあたたかさ
家の布団はとても心地よいのだ,それを再確認するような
それから,こんなに弱いわたしはひとりじゃとても生きていけないということ
わたしは以前,いまのところに就職して,実家をでてひとり暮らしをはじめたとき,
自分でお金を稼ぐことができて,「ああ,これでひとりで生きて**るなあ」ということを考えたことがあり,
まあその考えが,いまの自分の自由な行動のエネルギー源になっているのではありますが,
しかし,ひとりじゃたかだか数十キロ離れた淡路島へ行くにもこんなに苦労していること,
それにひとりで生きるのはさみしいなっていうこと,それを再確認するような
ほんといいことばっかりじゃない,でもいいことばかりじゃないのが人生
困ったことがあるから,何気ない当たり前がこんなにうれしくて
そんな当然のことに気付くことができる
旅は考えさせてくれる
だから,今回もよい旅だったなあと思います
(あーでも淡路島の販売所で買った夕ごはんは全部無駄にしてしまった,あれはごめんなさい)
でも,次は淡路島にリベンジしてやる
年齢で衰えた体力はちゃんと鍛えなおしてやる
自転車の修理や輪行もちゃんとマスターしてやる
それにこぎやすいようにカスタムもしよう,装備を整えよう
失敗は次の行動へのエネルギー
転んだまま起きなければただの死体,ただで起きればただの失敗
転んでもただで起きなければそれはもう失敗じゃないだろう
そんな淡路島への自転車の旅でした
でももういい年なんだから,無謀なことはやめなきゃね
そういう風に旅への感覚も変わっていくのもおもしろいなあと
やっぱり旅はいいものです
また次もどこかへ,鼻をへし折られに,ひとり旅を行くんでしょう
まる塩
( ゚д゚) ひとり旅を行くんでしょう まで読んだお
2015年07月21日 18時38分
yusaxxma
アルパカさん ありがとうー!いいよねひとり旅!
2015年07月21日 18時39分
yusaxxma
まるちゃん おっおっ(^ω^)ツンデレかよ!ありがとうです!
2015年07月21日 18時40分
ピィ
素敵な日記だ〜…( ´ ▽ ` )
2015年07月28日 21時49分