※自己満足
※昨日のインタビューの回答
※インタビューはガラケーからみられないので，うつしときたいだけ


Q.これをやってよかった！！ってことはありますか？あったら理由もお願いします。


A.
歌を好きになれてよかったと思います


中学生までは歌をうたうことが死ぬほど嫌いでした，なぜなら歌がほんとに下手くそだったんです
クラス対抗の合唱コンクールで，担任の音楽教師から，お前は歌が下手やから，という理由で，たっているだけの指揮者にも選ばれるほどでした


転機は，高校生1年生のとき，その高校の音楽の先生がとても素敵だったんです
正直，生徒からは評判のわかれる人でしたが，わたしにはとても魅力的な人でした

先ず歌がめちゃくちゃうまくて，教師なのになんだかすごく自由気ままに人生を謳歌していて，
自分の好きなことが大好きで，なんてたのしそうに生きている人なんだろうと思って

そこからはもう単純で，その先生に近づきたい下心で，先生が副顧問をしている合唱部に入りました

じつのところ歌が下手なこともあり躊躇をしたのですが，
吹奏楽部に比べたら人数もかなり少なく地味そうだったのが決め手で，あっさり入部しました
（ほんとはその先生は吹奏楽部のメインの顧問だったんですが，大人数の吹奏楽部は中学のときに懲りていたので，もう絶対はいりたくなかった…）


それからはすごくたのしかったです
毎日お昼休みの練習，放課後の練習，毎日歌いました
夏休みは学校で合宿もしました，あれもすごくたのしかった
お昼休みはその例の先生の練習だったので，一番好きな練習でした，
近づいてみた先生はやはり素敵な先生で，ますます憧れました，まさに念願叶ったりでした

幸い合唱部の人もいい人ばかりで，合唱部のメインの顧問の先生は目当ての先生じゃなかったけど，この先生もとても歌が好きで，とても素敵な人で，
同学年の3人は，中途入部のわたしも関係なく仲間にいれてくれて，いまでもときどき集まるほどで，後輩もいい子ばっかりで，こればっかりは人間関係にとても恵まれました
クラスの友人にも，合唱部にはいってから声が大きくなったし，明るくなったね，と言われました

いまでも，もし過去にもどれるなら，高校のときの合唱部にもどりたいです
毎日毎日，気のいい仲間と，素敵な先生と，何時間も歌って，歌って，ほんとうにたのしかった
（関係ないですけど，岩岡ヒサエのオトノハコって漫画は，かなり自分の高校時代と重なります）

そんなこんなでたのしく歌っているうちに，歌が下手，というコンプレックスもなくなり，
むしろ歌が好きで好きで，好きでしょうがない人間になりました


そうして，歌が好きになってから，歌には人生の色んな場面で救われています
歌の内容に救われることもあるし，歌をうたうことで自分が救われることもあるし，
それから何より歌を通じて，色んな出会いや経験をもらっています
（とくに劇団四季のウィキッドの歌の内容には，ものすごく救われました，いまでもわたしのテーマであるし，いまのわたしの性格の一部分はこの歌が基になっているかもしれません）


歌は，自分にとって，自分を表現する術だと思っています
歌がうたえることで，わたしはわたしを表現できて，
表現することで，誰かに伝えることができて，それがうれしくて，
きっとそれが自分のなかで，とてもいいように作用しているんだと思います

といっても常に歌いつづけている人間ではないですけど，
でも，歌をうたっていないときでも，歌をうたえる自分が好きで，
それから歌を好きになれた自分は，何かを素直に好きになる原動力にきっとなっていて
それもすごく自分にはいいように作用しているんでしょうね


中学校までの自分を卑下するわけでもないですが，
でも確実に，高校の合唱部は，わたしの人生の転機だったなと思います

まさに人生が変わりました
あそこで一度，生まれ変われたんだろうと思います

外面はいまも昔もこの先もなかなかぱっとはしないでしょうけど，
内面は，歌を好きになってから，それだけで，ずいぶん変わることができました

といっても，いまの自分になるには，まだまだ大学，卒業，就職してからと，
たくさんの転機があるのですが，それにこれからも数え切れない転機があるんだろうと思いますが，
それでもその全部の土台は，歌を好きになったあのときなんだと思っています


本当に歌を好きになれてよかった
これは死ぬまできっと変わらないことだと思います

歌が上手い，というレベルにはまだまだ遠いなと思っていますが，
だからこそ，どうすれば上手くなるんだろうと考えたり，試行錯誤して練習したり，
そんなことがとてもたのしくて，また歌をどんどん好きになって，
自分のことも好きになれるんだと思います
そして世界を好きになれる

これからもずっと歌が好きなまま，
歌がはこんでくれるたくさんの幸せに，
めぐり逢うことをたのしみにしています



※そういえば久しぶりに高校のときのその好きだった先生を思い出したのだけど，
　あんな風な大人が，きっとわたしのなりたい大人なんだなあと思いました
　いまは少し近づいているような，そうだといいなあ