2015年05月27日 22時02分
僕のヒーローアカデミアがおもしろかったから感想を書きたくなった
少年ジャンプに連載してる僕のヒーローアカデミアというマンガがある、中々おもしろい。
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この漫画ヒーローを目指してるクソガキ共の話なのだが、俺は元々クリストファー・ノーラン寄りの考えできたがダークナイト見て以降完全にノーラン派になってしまったのでヒーロー観については特にこだわりがある。
まぁどういうこだわりかと言うとダークナイトライジングの終盤の「人は誰だってヒーローになれる。傷ついた少年の肩に上着を掛けてくれて、世界は終わりじゃないと励ましてくれる男だ。」というセリフが全てなんだが・・・
要はゴリマッチョの強烈な腕力やかめはめ波が出せるような特別な能力が無くても普通の人も少しの勇気や優しさでヒーローになれる、ヒーローってのはそのくらい簡単になれるモンなんだと思っている。もっと言うとヒーローを名乗るなら強烈な悪を叩き潰すよりも絶望や悲しみや諦めの中にある人間を一人でも救う事が本分だろうと考えている。
ノーランはダークナイトだけでなくマンオブスティールでもあえてスーパーマンと親父との絆となるようなエピソードに長く尺を取る事でスーパーマンの父親がスーパーマンにとってのヒーローだった事を強調している。
その点この漫画で出てくるオールマイトというヤツは強いだけじゃなくて哲学も共感できた、コイツは多分ノーラン派の考えに近いタイプのヒーローだと思うそしてその弟子である主人公も同じような思想を持っているだろう。
**これ以降猛烈なネタバレを含みます**
だが、この考えを軸に据えて読むととても困った事になっていってしまうのだ、特に今やっている個人戦でそれが際立ってしまうが、それぞれがそれぞれに信念を持ってヒーローを目指しているのだが俺から見ると主人公以外全部偽モンだと心のどこかで思ってしまう、それどころか観客としてきているプロのヒーローですらまがい物に見えてくる有様だ、ヒーローの本質はそうじゃねぇだろと感じてしまうのである。
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ダークナイトのジョーカーさんがいたら秒速でヴィラン化しそうな爆豪くん。
特にいけないのが行き過ぎた競争心だ、トップを目指して他者を蹴落とすようなトーナメント戦は他者の傷に寄り添うべきであるヒーローのメンタルとは徹底的に相容れない、ヒーローに要求されるのはトップを勝ち取る飢えよりも何故相手がそこまで勝利に渇くのかという心の歪みを見過ごさない敏感な心ではないか、まぁ主人公はそこに至ってすらこれから戦う相手の心を救ってみせた一流っプリを発揮したのだが・・・
作者がその辺をしっかり認識して描いてるなら俺は相当キレる漫画家だと思うが、あの世界で今のところ俺が思う本物は主人公とオールマイトだけだった、今後卑劣な手段で自分の子供を最強にしようとしたあの親父や異常なほど勝利に渇くアイツのようなむしろヴィランに近いような本性を持っている連中をどう料理していくか目が離せない。
一方、少年ジャンプではもう一つとてもバカでエロいヒーローマンガの連載が始まったがそっちはそっちで楽しそうである。
まぁ散々熱く語ったがこの手の考察は単純な批判にしてしまうよりもおもしろくするための一視点としてしまった方が良い、ハリウッド映画の世界でヒーローに対してノーランのような考えが出てきた背景を考えても色々とおもしろい、かつてのようなゴリマッチョが何でも暴力で解決してくれるというアメリカパワーの流れに対する反省から出てきたと論じている人もいるが案外その通りかもしれない。
以上僕のヒーローアカデミアのステマでした。
リュカ
作者さんが昨日集めたフィギュアが山になってるの公開してて、ほんとにアメコミマニアなんやなとおもった。
2015年05月28日 13時15分
イ為ポン次郎
りゅか>少年ジャンプで連載持ってる漫画家ってアメコミ好きなの多いらしいね、コレの作者はアメコミヲタ全開な感じだけど
2015年05月28日 21時23分