ねことらの日記

2015年04月11日 22時29分

四月パレットメロディ

遮断機がチカチカして
さりげなくまぶしいね

ひかる葉桜に撫でられて
まるい心はどこまでも
ころがっていく

ながいながい
線路沿いの小道

とおりぬける風は
唐突でやわらかくて
余韻すら許してくれない

だからぼくは春のど真ん中で
すべての言葉を失くしてしまう

トレース出来ない感情は
見えないところで絡まって
ポケットの中のイヤフォンみたい

そっと取り出して
握りしめてみたよ

取り残されたメロディの匂いがする

なつかしい

なつかしい匂いだよ



だから
いますぐ駆け出したい
歌うように奏でるように

もう足はうごいてる


あざやぎだした
街並みの影を浴びて

白いスニーカー
ひとつひとつステップが
熱をふくみだす

ぼくは感じてる

反転するブルー
水しぶきあげて
空色の水たまりを駆けていく

いまのぼくの息づかいは
どんな色してるかな?
綺麗だといいな


新しくてなつかしいリズムに
乱され満たされていく

ながいながい
線路沿いの小道

泣いてわらって

ぼくらはいくつになっても
駆け出す理由をさがしてる