イ為ポン次郎の日記

2015年03月13日 23時32分

【論理破綻】かぐや姫の物語の感想【主観バリバリ】

 初めて映画館で見たときはまさかここまで泣かされるとは思ってなかった作品だ、大昔の作品をここまで感情移入しやすく現代風に仕立てられたのは凄い事だと思う。

 さて中身だが、登場人物は頑固で自分の考えを曲げない爺、口説き落とすのが一種のスポーツになってる求婚野郎共、自分の狭い世界のルールでしかモノを教えられない家庭教師、圧倒的瞬発力を持った浮気にーちゃん、エゴイズムの塊みたいな帝とクズ揃いもいいところだ・・・

 だが、それぞれの連中にもそれぞれの理屈や考えがあっての事なんだろうと思う、求婚野郎共がどこまで本気か分からんが今でも合コンみたいな文化はある、家庭教師だって真面目に仕事をしただけ、にーちゃんだってあの場面で変に嫁子供に配慮するよりあの対応で姫には幸せな夢を見せられたかもしれない、帝は幼少の頃よりああいう世界でああいう風に育てられたのだ他人の心など分かろうはずもなければ分かろうとする機会も無かっただろう、ジジイに関してはその自分の中ではどうしようもなく姫の幸せを願っていたのだろう、願い過ぎたからこそお受験ママのように大切な子供を傷つけたのだ、最後の最後で高貴な姫ではなくただただ育っていくのがたまらなく嬉しい自分の愛する子供だとようやく気付いたようだが遅すぎた。

 かぐや姫はどうしようもない連中に振り回され好きでもない事をやらされて自分が思ったように生きられない世界がどうしようもなく窮屈で仕方ない、過ぎ去った時間は戻ってこない、自分が自分の望んだ方とは違う形に変わったのと同じように世界も知ってる人間も自分の知らない形に変わってしまっていく、昔にはもう戻れない、諦めるしかない、そういう現状が死にたくなるほど姫を傷つけた結果月からあの連中が来た。

 だが姫が完璧にこの世界を嫌いにならないでいてくれたのが俺には救いだった、子供の時野山を駆け回った記憶や自分を理解してくれた婆さんやチビ女童など少ないが良い事もたくさんあった、何より遅きに失してしまったがバカの頑固ジジイは何かしら自分の過ちに気付いた、人間は愚かだが愚かな事に気付くことができるのだ、だからこそあの月の連中に対して穢れてなんかないと啖呵切ってくれたのだ、思うように生きられない窮屈な世界だが嫌な事ばかりじゃないここにいてこの人たちとここで生きてきて良かったと思ってくれた、いよいよ月から迎が来るという時に婆さんと一緒に時を惜しむ様を見てそう思った。
 しかしかぐや姫のそういう心を理解してないという点ではあの月の連中も今までの姫の周りにいた連中と大して変わらないと思うのだ、姫の最後の反論を最後まで聞く気が無いのが何よりの証拠だ、連中もまたエゴイストだ。

 月のシーンは色が無い、ほとんど色が無い、冬の景色を指して死んでるようだと姫は言った、俺にとっては月の連中の心はこの冬の山のように死んじまってるんだろうなと思った、まどかマギカのQBみたいな連中が暮らしてる世界なんて地獄もいいところだ、そんな連中が地上の命が歌う世界を指してケガレとは・・・舐めたことを言ってくれる、だから俺はあの話の中で月の連中が一番嫌いだ。

 亀仙人、早く月を破壊してくれ。

イ為ポン次郎

※キモイ長文ですいません

2015年03月13日 23時33分

イ為ポン次郎

かずたろう>いつもわるいねぇ。

2015年03月15日 15時09分