なにかイヤなことあったの？

そんなことさえ
聞く気も失せるような顔を
きみがしてるから

ぼくはさっきからずっと
ぽけっとの中身を
さぐってる


すなつぶのてざわりさえ
きみにつたえたい




季節はくるくるまわり
ぼくらはおなじポイントに立つ
でもおなじ場所じゃない

そのほんのすこしのちがいを
証明しきれるだろうか
このみじかい期間で




風に波打つきみの髪にふれてみた
どうしようもなく

うすくなめらかな唇は
つつじのつぼみのように
かたくとじたままで



ずっとさがしてるのは
ぼくじしんのことばと
きみからのことばで


いまは無くても
いいんだ


あるいていこう

めざめるとそこに朝がある
そんなかぎりなく
無条件なやくそくを

しらずしらず
うけとりながら


あるいていこう

ゆるやかな温度が
くだりざかをながれてく

さんがつのひるさがりを