2015年02月17日 00時23分
効率は正論かもしれないけど、正論は万能ではないので
増田に釣られておく。
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■妻がエネループを時計に入れるといってきかない
(中略)
時計にエネループを使ったら、時計をエネループで動かしている間、
そのエネループは回転率の低い時計に縛られてしまう。他のものに使えない。非効率だ。
(中略)
とつとつと、エネループを時計に使うことの非効率さを語っても
「どっちでも同じだ」との立場を譲らない。
(中略)
これは、ぼくが間違っているのだろうか。いやそんなはずはない。
どうすれば、彼女を説得し、時計にエネループを投入するなどという愚行をやめさせられるのか。
いま、こうしている間にも、我が家の貴重なリソースが我が家で最も緩慢な家電製品である時計に使われている。
この際、電池を買って帰って時計のエネループと入れ替える、という妥協案はなしだ。
http://anond.hatelabo.jp/20150216115357
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■夫は間違いなく効率厨
そもそも、この対立って
①「原価的な効率を主張する夫」VS「効率を重視したいけど理屈が理解できない妻」
②「原価的な効率を主張する夫」VS「そもそも効率を重視しない妻」
で全然話が違うんだよねっていう。
ただ、エネループ1本が300~500円くらいみたいなので、喧々諤々の議論した割に儲けは少ないよな。
2000円くらい払ってもう4本買ってくりゃいいじゃん。
■正論を言うことに酔ってるだけ
正論とか客観的な意見とか効率とか、言い方は何でもいいんだけど、それ自体が目的になったら危ういと思うんだよね。
「正しいっぽい」意見って、結局利益を得るための道具でしかないわけで
①「正しいっぽい意見」を言う
②聞いた相手が納得して、現実にリソースを動かす
③動いたリソースの効果で、自分の腹が膨れる
って流れだ。
で、より「正しいっぽい」感じがして、納得してもらえる確率が高い道具が「正論」とか「客観的」で、社会的に使い勝手が良くて便利なんだよな。
でも、みんながみんなそうではない。
だから、自分が説得すべき相手(この場合嫁)が、少なくとも自分が「正論」だと思っている道具が通用しないなら、別の道具を持ってこないといけない。
「妥協案はなし」とか、こだわっても仕方が無い。
■「嫌いな奴」リストに入ることを過小評価すると痛い目を見る
「正論」を言いがちな人って、そもそもの前提とする価値観で
①「議論が嫌いじゃない」
②「議論の結果、ちょっとでも得すれば(たとえ1円でも)、それは良い」
っていう前提なんだよね。
でも、そうじゃない奴もいっぱいいて、
①「議論は嫌い」
②「金額が大きいなら仕方ないけど、数百円で議論したくない」
って考え方もあるわけだ。
で、こいつらがぶつかった結果、正論が認められるがどうかに関係なく、
議論が嫌いな人の「嫌いな奴リスト」に載る。
これって前者の価値観だとまったく理解できないので、
「正論に対して理不尽な反発をされた」
っていう発想しか出てこない。
そもそも、自分に対して理不尽な反発が出来るような立場とかパワーバランスの相手の嫌がる事をやらかしているって事に気づいてない。
「嫌いな奴リスト」に載る覚悟で持論を押し通すのは、相当自分にアドバンテージがある状態じゃないと厳しいなんてことは、小学生ならいざ知らず、大人なら予想できて当然のことだわな。