高校時代、クラスメイトとお昼ご飯を食べて帰るときに、その場で家に「友達とごはん食べて帰るね」って電話したのね。そしたらその子が、「私たちって友達だったの？」って聞いてきて、戸惑ったことがある。

たしかにクラスメイト＝友達ではないよね。でも一緒に帰ったり、ご飯食べたり、少なくとも「知り合い」よりは中良いと思ってたの。

自分は友達だと思っていても、相手はそう思っていないこともあるんだなーと気づき、それ以来、「友達」って言葉を安易に使えなくなった。

だから、他の子が、私といるときに「今友達と一緒で…」とか電話口で言ってるのを聞いて、友達と思ってもらえてるんだとうれしく感じたりしてた。

今も、友達だよって言ってくれる人たちがいて、すごくうれしいんだよ。

友達って、言葉でなるものではないけどさ。

でもね、今になって私は、当時その子に対して「え、わかんない」みたいな曖昧な返事をしてしまったことを後悔してる。「友達だよ！」ってはっきり言えばよかったんだ。私から友達だと思われたら迷惑かなとか、余計な事考えて何も言えなかったんだけど。

だって私は今、みんなに友達って言ってもらえてこんなにうれしいんだもん。もしかしたらその子も、私が「友達だよ」って言うことによって何か救われたかもしれないのに。たぶん、嫌味で言ったんじゃなくて、その子も友達でいいのか不安だっただけなんだと思うんだ。真面目な子だったから。

連絡先も知らないし、もうその子と会うことはないけど、もし、別の誰かと同じような状況になったら、私は迷わず「友達だよ」って言いたいなぁ。

上辺だけの付き合いはめんどう。それなら友達なんていらないとも思うけど、言葉から始まる友情もあるかもしれない。いつか本当の親友になれる日がくるかもしれない。だから、最初から諦めないで、今の交友関係を大切にしたいなーと思うんだ。

いつも仲良くしてくれるみんな、ありがとう！