むかしむかし、あるところに
３匹のイベリコ豚がいました

イベリコ豚たちの主食はドングリでした
いつも森でドングリを探していました


ドングリが取れすぎた日は
ポーチに入れて
“貯ングリ”をしていました
　
　
しかしある日、ドングリが取れすぎて
ポーチが足りなくなってしまったのです
　
　
「ねぇおじさん、ドングリ入れたいので
　ポーチを買ってくださいな」


１匹目のイベリコ豚は
水商売をしていたため
おねだりはお手のもの

すぐにおじさんにワラでできた
ポーチを買ってもらいました
　
　
その日はホテルに誘われましたが
「今日はイ女リ子の日なの」と
うまく避けることができました
　
　
しかし、ある日
オオカミが自宅にやってきたのです・・
　
　
「イベリ子さん、イベリ子さん
　中に入れてくださいな」
　　
　
「オオカミさん、何の御用ですか？」
　　
　
「今なら巨人戦のチケットを
　無料でプレゼントしますよ」
　　
　
オオカミさんの仕事は新聞の勧誘でした
「私は楽天のマー君のファンなんです！」
　
　
イベリ子さんはドアを閉め
お清めに、塩をまきました（自分に）
　　
...
　　
２匹目のイベリコ豚は
ポーチをamazonで
買おうとしました


プライスターを使い、相場を調べ
最安値で買えるお店を調べました
　
　
「や、安い・・・」　　
　
　
（あまりの安さに興奮してしまい
　霜降りの部分がちょっと溶けました）
　
　　
頭の良いイベリコ豚さんは
そのお店に直接行って交渉し
さらに安く、たくさん注文しました
　　　
　　
そしてヤフオクでオオカミさんに
高く売り、大儲けをしました
　
　
　
その利益でポーチどころかセスナを買い
　　
「飛べないイベリコ豚は
　ただのイベリコ豚だ」
　
と言いました
　　
　
...
　　
　
３匹目のイベリコ豚さんは
ポーチを自分で作ることにしました

　
駅前のカルチャーセンターで
ハワイアンキルトを習い
　
せっせ、せっせと作ったのです
　
　　
　
せっせ、せっせ

せっせ、せっせ

せっせ、せっせ

せっせ、せっせ
　
　
と作りました
　
　
「イベリコさん、イベリコさん
　何を作ってるのですか？」
　　
オオカミさんが聞きました
　
　
「それは内緒ですよ♡」
　
オオカミさんはトボトボと帰りました
　

　
せっせ、せっせ

せっせ、せっせ

せっせ、せっせ

せっせ、せっせ
　
　　

　
やがて立派なポーチができました
　

またオオカミさんがやってきました
　

　　
　　　
「イベリコさん、イベリコさん
　何を作ってるのですか？」
　　

　
「はい、オオカミさん、プレゼント
　今日はあなたの誕生日でしょ？」
　　　
　

「お、覚えてくれてたのですか？」
　　　

　
「当たり前じゃない
　私はあなたの奥さんになるのよ？」
　　
　

やがて２人はレンガで家を作り
一緒に住み始めました
　
　
　
そして夜になると電気を消しました
　
　
　
せっせ、せっせ

せっせ、せっせ

せっく、すっせ
　　
せっせ、せっせ　　　
　　　　　
　　　　
　　






２人は幸せに暮らしましたとさ
　
　　
　　　
　　


（おわり）
　　
　　


　


　
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この物語は私の創作ですが
著作権フリーです

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ありがとうございました