2014年06月18日 23時36分
ぼくらのさみしさについて
ねむる前のほんの一瞬だけ真顔になれる。なにかに気を使う必要も取りつくろう必要もない。ぼくらはぼくらなりにうしろめたさを排除しながら、精一杯ヘイキな顔をしているけど、それほど強くもない。器用になる。期待してないそぶりばかり上手くなる。本心や正解ばかり見ようとして何も見えなくなる。だれかに寄り添いたいのに。
だれかに声をとどけたい。しずかな祈り。それはきっとやわらくて傷つきやすくて。何枚もの透明な保護フィルムにくるまれながら夜をすごす。何本もの電柱が月明かりの海にしずんでゆく。さみしさのモニュメント。きっと君は泣いている。