るしふぁ~の日記

2013年12月06日 01時10分

◆どくしょかんそうぶん。◆(※いつも通り長文注意)

タグ: どくしょかんそうぶん(笑) 厨二病 日記を流行らせたい 長文厨

【よんだほん】
アンドロイドは電気羊の夢を見るか/フィリップ・K・ディック著
http://img-cdn.jg.jugem.jp/368/1299998/20131026_773068.jpg

 映画《ブレードランナー》の原作にあたるのがこの本。
「60年代でここまで描き出してたのか!」というオドロキ桃の木21世紀(死語)な本。

 例えば、ガジェットとして《映話》というのがでてくるのだが、
現在はビデオ通話(Skype,Googleなど)として、現実の技術となっている。
表題にもあるように、無論、アンドロイドも登場する。
主人公デッカードとアンドロイドが会話もする。
地球で生物を見かけることはまれで、専門店が高値で商取引を行う対象になっている。
車はホバー走行で空を走っている。
(現実ではやはり、しばらく空を走る予定もなさそうだが・・・)
余談だが、「勇者警察ジェイデッカー」のデッカードはこの作品のデッカードのオマージュであるらしい。
(刑事[デカ]との掛詞の意味合いも含んでいるのだろうが。)
http://3.bp.blogspot.com/-XzfFlJHvyxI/UjMGdH_78WI/AAAAAAAADFM/tc-O8IqndwE/s400/01.jpg

 閑話休題、SFの魅力は未来を先取りするところだ。
その時期の学術的/技術的成果を組み込み、発展させて未来を描くので、
もちろん現代から振り返れば噴飯ものの発想やガジェットなどもあるだろう。

上記のように現実のツールとして普及してしまえば、ただの日常風景である。
とはいえ、現実化していない段階から概念化し、それを使いこなす当たりが予はすごいと思う。
(斜に構えて他者を哂う者にはこの手の感動が一生分かるまい・・・)

予が読んだのは原著ではないので、英語圏的ニュアンスや表現などは知らないわけだが、
そこを差し引いても情動に訴えかけてくる、文章を表面でなぞっただけでは受け取ることができない、
ディックが伝えたい、隠れたメッセージがビシビシ感じられる作品でもある。
もしくは、
「今後はこの流れが来るだろうから、そのときに備えてこの命題を考えておけよ!」
という意味も含んでいるのかもしれない。

利便性は様々なパラダイムと現実生活を変え、加速させる。
しかし、乗っかって利用しているだけでは、消費者のカテゴリに留まり続けるのだろう。
革命的な技術は大抵、黎明期においてメリットベースで大きく喧伝され、
問題(法的なものからヒューマンエラー、今なら環境に与える影響まで)は小さく表現される。
(しかし、指摘自体はされる)
そこを意識することなく棚上げにしておくと、今すぐにでも人間性というものは失われ、
何かの部品になってしまうのではないか?
と、この作品でも再認識させられました。

るしふぁ~

アーニャさん>細かいネタを良く拾って下さった!!wwwそうです、ヒトリノ夜好きなんです><

2013年12月06日 01時28分

魅亜

フィリップ・K・ディック好き!!!これはまだ読んだことないけど有名だよね!

2013年12月06日 02時35分

るしふぁ~

魅亜お嬢様>映画化されているのが大きいかもしれません!彼の作品は、有名どころのこれだけしか読んでないですが、彼の思想を垣間見て、他の作品も読みたくなりましたぞ(-ω-)✧

2013年12月06日 02時44分