2013年09月06日 11時42分
町山智浩氏によるマンガ考察
とある映画で女性が恋に落ちる瞬間をとても生々しく描いているという話から
町山「これを観て思うのは、オタクだからモテないとかいう人とかいますよね、で、女のために一生懸命やんなきゃモテないのかと、それこそうまく女の子と話せないとモテないのかと思う人がいたり、女のためにオシャレな服を着たりしないとモテないのかと思ってる人とかいるじゃないですか。僕は思ってましたから。僕は服とかに全く興味がないんですね。それと後、女の人と話を合わせることは全然出来なくて、で、もう女とかどうでもいいやと思ってたんですけども(笑)
で、最近もなんか「モテ服」とかいう言葉あるでしょ?この服着てるとモテるとかそういうの一生懸命着たりしてる人とかいるじゃないですか。それって、この人はモテたくてこういう服着てるんだなとか思うんだけれども、別にそんなことまでして苦労してモテる必要はないなとオレは思っちゃうんで別に服とか興味ないんですけども、ねえ…(間があって)
一生懸命やりたいことやってりゃいいんじゃないですか?
それで別にモテなくてもいいし、で、それを見て「ああ、好き」と思ってくれる人がいたらそれでいいじゃないですか。別に女の人を追いかける必要なんか何もないし。本当に好きなことにただ夢中になることが最初なんだと。それやってればいつかそれを見て好きになってくれる人がいると思うんですよね。
で、僕は『モテキ』っていう、あの映画の方は観てないんですけども、マンガの方は本当にダメだなあと、これは本当にダメだと、どうしようもないなと思ったのは、その主人公はモテないモテないって言って、自分がモテないのは女の人とちゃんと話さないからだと思っていて、そういう結論に話的にもなってるんですけど、そんなことどうでもいいじゃないかと思うんですね。この男の問題、モテない問題っていうのは、やりたいことが見つからないし、何も夢中になって一生懸命やってないからなんですよ。で、書き手の方はどうもそれに気が付いてないみたいで、何故この男は魅力的でないのかっていうと、それは何も一生懸命にやってないからですよ。好きなことが何もなくて、もうただダラダラとして、それで女にモテたいなんて思ってるだけだからですよ。これはモテるわけないですよね。
ねえ?何だろう、これ分かってないのかな?書き手の人が、っていう風に思ってどうしようもないです。僕は最後そっちの方に向かうと思ったんです。主人公が結局女にモテたいモテたいとかそういうんじゃなくて、モテ期がどうこうとか言ってるんじゃなくて、やりたいことを見つけて、一生懸命やるという結論に行くのかなと思ったんですよ、自分自身のために。そうしたらそう行かないんですよね。
で、ものすごくこの書き手の人は、あんまり人間ってものをよく考えてないんだなと、深く考えてないのかなとか、自分のことを考えてないのかなとか、いろいろ思ったんですね。自分のことを一生懸命考えると、自分が一番楽しいことをやっていることが楽しいんだから、それをやってればいいじゃない。で、それ以上のものはないですよ。それで女がついて来るついて来ないとか、異性がついて来るついて来ないってのは、もう二の次じゃないですか。
まあそれは置いておいて映画『野性の眼』なんですけども…」
どんぶり
町山氏の主張は間違っている。ソースは俺。
2013年09月07日 00時08分