朝はパン パンパパン

御園原公園は山の中腹に開かれた、アスレチックまである大きな公園。御園原市に住む子どもなら、誰もが一度は訪れたことがある人気スポットだ。もちろん和徳も来たことがある。
ここが遠足の目的地で、和徳たちが到着したころには太陽が頭上にさしかかり、まずはお昼を食べることになった。
「和徳ー!昼めし、一緒に食おうぜ」
リュックを揺らして陽気に和徳を誘う英助の隣では、拓真がただでさえ白い顔を、病人のように蒼白にしていた。
「ああ、英助。それはいいけど、拓真、大丈夫か?」
「うん、大丈夫。ご飯食べれば元気になるよ。ありがとう、和徳」
今にも倒れそうな顔をしているが、食欲はあるらしい。