朝はパン パンパパン

青年は真っ赤なドレスの美女とにこやかに談笑していた。尻を突きつけあって。
「なんなの、あの独特な話し方…」
少女が戦慄して辺りを見回すと皆が独特な話し方をしていた。誰も彼も目を合わせるかわりに、尻を突きつけあって会話を楽しんでいる。
「ここではあの話し方がスタンダードなのかしら…」
話し相手に尻を向けて顔は正面を、話し相手とは逆の方を見て平然と話している。ちらりと振り向くそぶりすら見せずに。
「あれじゃあ顔が見えなくて話しづらそう…んっ?」
よく見ると話している最中に頻繁に動いている部分があった。
「そうか、おしりを動かして感情表現しているのね!」

みそ(うすしお)

プロならすべてわかるそうです。

2019年04月22日 07時01分