朝はパン パンパパン

浩美のおばあちゃん家は新幹線か飛行機でも使わないと辿り着けないくらい遠い。お盆やお正月になるごとに、おばあちゃん家に行くのちょっとした旅行なんだよねと楽しそうに話していたので覚えている。
「ちょっと待ってよ!じゃあもう浩美と会えないの!?」
「もう会えないってことはないだろうけど、会うのはすごく難しくなる…」
「なにそれ、嫌だよそんなの…。浩美が遠くに行っちゃうなんて…」
わたしが泣いてどうする。つらいのは浩美なのに。
食いしばろうとしたけど、浩美のいない日々を想像しただけでぼろぼろと涙がこぼれた。物心ついた頃から一緒にいて、これからもずっとそうだって思っていたのに。

みそ(うすしお)

紅はるかさん おはようございます。

2019年02月23日 06時51分