朝はパン パンパパン

服にこだわりもなく、これといった趣味もなかったあなたの荷物はとても少ない。その中にはあなたがつけていた日記のようなものもある。
一緒に住み始めたばかりの頃、寝る前になるとあなたはテーブルにノートを広げてせっせとペンを走らせていた。夜毎になにを書き連ねているのか気になって尋ねると、あなたは少し考えて、「日々のできごとや忘れたくないこと、とかいろいろかな」とつぶやいた。
あなたは私がなにか聞くと、やさしく目を見て柔らかな声で答えてくれた。そのおだやかな表情や声音が好きで、聞くまでもないようなことでも聞いてしまった。どんなことにもあなたは、いつも同じあたたかさで答えてくれた。

みそ(うすしお)

朝は元気ですからね。

2018年12月05日 12時10分