【死にぞこないの青】 著者 乙一
小学五年生になった物静かで優しい男の子が主人公。
ちょっとした嘘を新任の担任教師ついてしまい、それがきっかけでクラスぐるみでいじめられてしまう。
すると、主人公にしか見えない顔が青く拘束服を着た不気味な少年が現れる。
青い少年は主人公に語り掛け、復讐しろと促してきて……という物語。

いじめの描写がエグくて、読んでいてとても胸が痛くなる。
「教師」という、学校内では絶対的な権力を持つ者から受ける理不尽な出来事や、その教師に無意識に先導されるまだ未熟な子供たちの残虐性が、何ともやるせない気分にさせる小説でした。