【日の名残り】 著者 カズオ・イシグロ

とある屋敷の主人に仕える執事の主人公。数日の休暇をもらい、かつて一緒に働いていた知人に会いに行く、という物語。(ブッカー賞受賞作)

2017年のノーベル文学賞受賞者。

情景、心理描写がとても細かく丁寧な作品。そして一人称視点の語り口もまた丁寧。
主人公は「偉大な執事とは何か」という簡単に答えが出せない問題に、年を重ねてもなお手探りで実践的に取り組む。
その姿はとてもストイックで、時には空回りもしていて、不器用な部分もありながら、気品があふれています。
とても面白い一押しの作品です。

個人的に、サービス業をやってる人に読んでほしい本だと思いました。