戦車の登場

朔くん

戦争に従軍したドイツ作家レマルクは「西部戦線異状なし」の中で以下のように書いている。

「鉄板の鎧に身を固め、長い列を作って転がってくる機械。その毛虫のような姿、人間を押しつぶし、傷つくことのない鋼鉄のけだもの、僕らはこの戦車を見ると、薄い皮膚が小さく縮こまる気持ちになった。その驚くべき重さの前には、人間の腕はワラのようにか弱いものだ。手榴弾はマッチくらいだろう。この戦車という奴は、戦争の恐ろしさそのものに見えた。」

2012年06月25日 22時13分