SFマガジン 2020年10月号は、ハヤカワ文庫SF創刊50周年記念特集です。
はじめて買ってもらったハヤカワ文庫SFは「デューン 砂の惑星」フランク=ハーバート
はじめて買ってもらった創元推理文庫SFはアーサー=C=クラークの「地球幼年期の終わり」
でした。今でも名作の誉れ高い作品と最初に出会えたことは幸運でした。
それにしてもハヤカワ文庫SFより自分の方が年上だと知って、自分も歳をとったと今さら
ながら痛感しました。
SFについて語ろう
中国人SF作家、劉慈欣の『三体』『三体II 黒暗森林』は昔ながらのわくわくさせられるハードSFだった。
イーガンの難解な作品がもてはやされる中、しばらくSFから遠ざかっていたが、『三体』は期待に応えてくれる傑作だった。
SFを読んだことのない方にも是非読んでほしい作品だと思う。
図書館から借りてきた、ウィリアム=ギブソンの『パターンリコグニション』
を読み終えた。あっと驚くような結末ではない。いわゆるセンス オブ ワンダー
を期待するのではなく、描写された世界観を楽しむ小説なのだなぁ、と思った。
ウィリアム=ギブスンの『ニューロマンサー』読了。電脳空間(サイバースペース)に没入(ジャックイン)してクラックするカウボーイのお話。ハイテクと汚濁の町、千葉市とかサラリマンとかヤクザとか日本関連の単語が続出する。未来のガジェットがストーリーにこれでもかというくらい散りばめられていてそのきらびやかさに圧倒される。SFを読み慣れているなら楽しめるかもしれないが初心者は『クローム襲撃』から読むことをおすすめする。なお、猫母さんはモリイのことですね。
http://plus.himote.in/page/sciencefiction
Amazonでウィリアム=ギブソンの『ニューロマンサー』と『クローム襲撃』を中古で購入しました。
翻訳が早川書房から出されて30周年ということで新版も出されているようです。
『ニューロマンサー』は1980年代にサイバーパンクというSF文学の一大ムーブメントを巻き起こした記念すべき作品です。
二つの作品とも日本語訳が出された1985、6年に購入して読んだはずなのですが、何しろ30年前のことなのであらすじくらいしか覚えていなくて、今読み返すと「あれ、こんな事書いてあったっけ?」ということがしばしばでした。
高い城の男(フィリップ・K・ディック),浅倉久志訳,2009年1月31日23刷,ハヤカワ文庫。
第二次世界大戦でナチスドイツと日本が勝利し、アメリカは両者に分割統治されているディストピアを描いた作品。作品のキーワードとして占いの易経が使用され、作品中にナチスドイツと日本が敗北した世界を描く「蝗身横たわる」という架空の小説が出てきて、事実と虚構がないまぜになってくる。
SFとしても小説としても完成度が高い作品です。