インタビュー

クラゲちゃんの名前の由来をおせーてください!

浜辺を歩いていたときの事でありんす…。

一匹のクラゲが浜に打ち上げられてたでありんす。

「海に戻らないと、干からびて死んじゃうよ?」

「陸では動けないんだ・・・。」

「そうなの・・・。」

かわいそうに思って、クラゲを抱き上げて海に返そうとしたでありんす。

「触らない方がいいよ…傷つけちゃうから・・・。」

「少しの怪我より、命の方が大事なの。」

そう返事をして、海に戻したでありんす。

「ありがとう、君の名前は何ていうの?」

わっちは少し困って、

「・・・名前は無いです。」

そう答えたでありんす。

「じゃぁ、ボクの名前をあげるよ。」

「そうしたら、アナタが名無しになっちゃう・・・。」

クラゲさんは少し考えるそぶりを見せて、

「じゃぁ、海の月と書いて海月はどうかな?」

「綺麗な名前・・・。」

「じゃぁ、今日から君は海月だね。」

「…うんッ。」

それから、潮が引き始めたでありんす。

「もう、行かなくちゃ・・・またね、海月。」

「またね、クラゲさん」

そういってお別れをしたでありんす。


それから、二度と会うことは無かったけれども、大事なものを貰ったでありんす。

そして、名無しは「海月」になったでありんす。




…なんてね。

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