インタビュー

これまでに読んだ中で面白かった書籍ベスト3を教えて下さい(ジャンル不問)

初めてインタビューを頂きました。ありがとうございます。

嬉しい反面、ちょっと困ってしまいました。笑
自分は特定の分野が好きなタイプで、一冊の本に対する思い入れは、人より薄いからです。

書籍ベスト3…。難しいですね。
いろいろ考えましたが、順位はつけず、最近よく読む本の中から読みやすいものを一冊。それ以外は、全く違う角度から、自分の人生に大きく影響を与えた本を選ぶことにしました。

⬛「下町」
朝日新聞東京本社社会部が1984年に発行。
新聞記者達が昭和の東京下町の情景を、各テーマごとにオムニバス形式で切り取ったドキュメント。
テーマは、電気ブラン、隅田川、玉の井、啖呵売、辰巳芸者、長屋など21こ。
この本を片手に東京の下町を散歩するのが本当に楽しいです。

⬛「女郎ぐも」
戸田誠二のマンガです。日本各地に伝わる11の民話や伝承、昔話をまとめたもの。現代に通ずる普遍的な感情を描きつつ、日本古来の風習や文化、価値観や宗教観につきまとう悲劇や不思議な話を誠実に表現しています。
「生まれてくるんじゃなかった」と叫びながら村人に殺されていく女や、死んだ母に会いたい一心でに幻覚に惑わされてしまう少女の話。
ラストを飾る「火ともし山」は、一途な愛を狂気として捉えるか、純愛として捉えるかで見方が180度変わる内容。実際の昔話を知った上でマンガを読むと、2倍楽しめます。

⬛星の王子さま
サン・テグジュペリ作。エンデの「モモ」と並び、世界で最も有名な童話の1つですね。
大人になってから読み直し、改めて好きになりました。
大人になってからまだ読み直してないなら、ぜひ一度読んでみて下さい。
様々なテーマが隠された作品です。
まさに、「大切なことは目には見えない」、ですね。
鳥取絹子さんの「『星の王子さま』隠された物語」と合わせて読むと分かりやすくてお薦めです。



……

その他、昭和の花街、寺島町で暮らす庶民の生活を描いた「寺島町奇譚」(滝田ゆう)や、現代詩「移動する夜」(吉田文憲)などもお薦めです。

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