インタビュー

本棚の10冊で自分を表現して!

(2)

ダブって同じインタビューがきてましたので,お言葉に甘えてまだダラダラ書くます

というわけで,こちらは本自体に個人的価値があって,手放したくない本を10冊

・三つの宝
(芥川龍之介,ほるぷ出版の復刻大判本,河童さんが著書で書かれていたやつの復刻版かと思われます,たしかに河童さんの言うとおりの素晴らしい本です,岡本の古本屋)

・麦ふみクーツェ
(いしいしんじ,文庫本,いしいしんじさんの講演会の際に直筆でネコの絵(超カワイイです!!!)を描いてもらったやつでお宝,珍しくブックカバーを買ったときからずーっとつけているので,もはやそれが表紙みたいになっている,実際くたくたよれよれなんですが,サインしてもらうとき,いしいさんに「よく読んでくれてるね,ありがとう」と言われたのもとてもうれしい思い出,大学生のころ京都駅の地下の本屋で)

・書を捨てよ,町へ出よう
(寺山修司,芳賀書店の単行本初版,何より装丁デザインが素敵すぎる,神保町)

・谷川俊太郎エトセテラ リミックス
(いそっぷ社の単行本,おもちゃ箱のような素敵な本です,コラボ作家陣が超豪華ですよお,天王寺の古本屋)

・食べちゃいたい
(佐野洋子,筑摩書房の単行本,この本の朗読をきいたのが,佐野洋子さんにハマるきっかけで,自分でも手に入れたくて,でもなかなか売ってなくて探すのに苦労しました,京都のブックカフェにおいてあったのでダメ元で売ってくれないか交渉したりもしました(ダメでした),ライチの話が非常にエロ切なくて好き,あとはだいたいエロい,さわやか野菜エロス界の金字塔的作品,ネットの古本屋)

・女に
(谷川俊太郎・佐野洋子,谷川さんの詩と佐野さんのイラストがもうとにかくエロいエロい,エロい,こんな表現はなんてチープなんだろうと思うけども,出版物で堂々とセックスして遊んでいる恋人なんてこの人たちくらいじゃあないかと本気で思う,とりあえず佐野さんはエロいエロい,エロい,谷川さんもエロいエロい,エロい,ヤフオク)

・未来ちゃん
(川島小鳥,女の子に一目惚れして買ってしまった写真集,ただただ愛しい,紀伊国屋書店)

・河童のスケッチブック
(妹尾河童,文藝春秋の単行本,横長でちょっと不思議な装丁,しかしとにかく文庫本より大きな河童さんのイラストにただただ圧倒タメイキ,もうひとつ河童さんのさらに大判をもってますが,ほんとこの人のイラストには圧倒される,こっちは内容もかなり好きなので,ピェンロー鍋は超おいしいです,神戸の古本屋)

・恋するための文学,生きるための文学
(プチグラパブリッシング,色々短編集,静岡の雑貨屋で1冊50円で叩き売られていたやつ,まさに一目惚れ,装丁・デザイン,収録作品のセンスがすばらしいです)

・生きる
(谷川俊太郎,ナナロク社の単行本,わたしが初めて谷川さんに会ってお話してサインしてもらった本なので別格,三重のメリーゴーランド)

次点・道をひらく
(松下幸之助,PHPの文庫本,自転車で岡山へ行く途中,お昼ご飯に立ち寄った姫路の漁港で30円で購入,その中の「峠」という一文が,まさにこれからの道を示しているようで,また峠を越えたあとにも読み返して,しみじみいい本だなあと思いました,いまも何か困ったときに読み返す本,ちなみにその漁港では結局本以外は何も買わなかったのも思い出)

次点その2・絵本シンデレラ
(輸入本その他不明,ドルの値段がついてる,母か父のもので,当時にしては画期的な仕掛け絵本,本を広げて端と端を紐で結ぶと360度四面の物語になる,ものすごく芸術的,実家から持出し)

次点その3・滞欧日記
(澁澤龍彦,河出書房の単行本,とある古本屋でみかけて悩んだ挙句,値段的に一度スルー,でもやっぱり欲しいと思ってもどったときにはすでに買われていて(その間3時間くらい),そのとき店員さんに「古本はすぐなくなるからね,欲しいと思ったときにすぐ買わなきゃねー」と笑われたのが屈辱的,そのあと意地になって探して手に入れました,やっぱり買ってよかった,超ハイセンス旅行記,神戸の古本屋)

次々点・(半分映像ですが)どこかの森のアリス
(谷川俊太郎詩,子・谷川賢作音楽,孫・谷川夢佳ちゃんスタイリスト,夢の谷川3世代コラボレーション映像詩集,映像がとてもオシャレで,雨の日に電気を消して,プロジェクターで部屋の白い壁に延々流していたのも美しい中二の日々,ともかく夢の3世代集合に,この地球に谷川さんが生まれてきた奇跡を感じる作品)

次々点その2・(雑誌だけど)オリーブ 1993年2月号
(佐野洋子さんの手紙講座が特集で組まれている号で,谷川さんに宛てた直筆ラブレターを堂々と公開,やはりこんなにおおっぴらに出版界を利用していちゃこらいちゃこらする恋人はこの人たちしかいないと思う)(他にもいたら教えてください)

次々点その3・(本じゃないけど)寺山さんと谷川さんのビデオレター
(大阪のミニシアター,寺山さんの映像祭で購入,グッ!!!ときます,うっかり8ミリを買いに走りそうになるくらいに)


インタビュー2件,たのしかったー!!

でも,まだまだ書きたいことや紹介したい本が山のようにある…
やはり本は生きがいです,書籍万歳


書きながら思ったのは,やっぱり思い入れのある本って,
先ず買った場所・きっかけをすごく記憶しているんですね

いつどんなときに買ったかもわりとしっかりと覚えてます
そのあと,いつどんなときに読んだのかも,

それから,そのとき何を考えていたのかも,全て本にとじ込めているみたいな,
それらも含めて,思い入れがあるのかもしれない

たのしかったです!
いいお題をどうもありがとう!


※しかしこんなに次点ばかりでは10冊の意味がないのではないかと自問
※まあいいかと自答

※まあここまで書いておいて,わたしの本棚で最高に目立つ本は,ジョジョベラー(箱付)ですッ!!
※それ以外の画集や単行本やジョジョ関連本はジョジョ棚に隔離してますッ!!

※ちなみに本棚には,しばらく数えてないけど,いまの家には600~700冊近くかなあと思います
※実家に置いてあるものや,漫画をいれたら……全部宝物です(白目)

このインタビューを通報する
yusaxxmaさんへのインタビューをもっと見る»