インタビュー
私はニュータイプなんですが、クラゲたんと共鳴ができません。どうしましょう?
『キーコーンカーンコーン』
授業の終わるチャイムの音。
「今日はここまで。」
その教師の言葉を耳にした途端、机に倒れこむわっち。
つかの間の大事な睡眠時間でありんす。
といっても、次の授業まで10分しかないんじゃが・・・だからこそ、1分も無駄には出来ぬ。
睡魔によって、まどろみつつ・・・教室の喧騒に・・・起こされつつ、夢と現の間を彷徨いんす。
ふと、人の気配・・・眠りが浅いほど、敏感になる癖がありんす。
「私はニュータイプなんですが、クラゲたんと共鳴ができません。どうしましょう?」
「・・・。」
声からしたら、女子生徒・・・じゃが、質問の意味が解らぬから、ここは狸寝入りが吉かや・・・。
「起きろ、俗物。」
ガンッと、机を蹴られる・・・こんな事をする人物は・・・。
「ぬしよ・・・わっちの睡眠を邪魔するとは万死に当たると思え。」
「やっと起きたか、Wikipedia。」
「最初から寝てはおらぬ。・・・大体、ニュータイプとは何かや?」
「それは・・・」
【5分後】
「解ったか?」
尋ねてくる女子生徒に目を向けず、スマフォで検索したWikipediaのページにめを通しながら、
「wikiで調べたものとは大分違う見解じゃのう。」
「なっ!?」
「つまり、あれじゃ。wikiが正しいと定義するなら共鳴が出来ないのは、実はぬしがニュータイプとやらで無い事になりんす。」
「バ、バカな・・・。」
最高に血が引いた顔を引いた顔をしている女子生徒・・・。
ほおって置く訳にもいかないかや。
「ぬし、携帯は?」
「あ、あぁ、iPhoneなら・・・。」
「アドレスを教えてくりゃれ。」
そうして、教えられたアドレスに、空メールを送りんす。
「まッ、現代風な共鳴なんてこんなもんじゃろ。気の向いたときにでもメールしてくりゃれ。」
そうして、再び机にうつ伏せになり・・・メールの着信の合図。
『ふふふ・・・やはりクラゲたんもニュータイプだったかッ!!』
「・・・。」
(寂しかったんじゃろうなぁ・・・。)
そう思いつつ、眠ろうと・・・キーンコーンカーンコーン。
次の授業が始まってしまいんした・・・。
まぁ、一応、女子生徒にしてはあるが・・・分かりすぎじゃろ、これは・・・(゚、 。`フ