インタビュー
心に残った小説は何ですか?
わっちが持っている書物は8割がライトノベル。
1割が技術、リファレンス本。
そして残りは、ただ面白そうと思って買ったハードカバーや、
作者を選んでいないランダムなものでありんす。
といっても、わっちの場合、作者名は余り覚えておらず、
タイトルや内容だけを覚えていることが多いんじゃがな。
そして、この口調(筆記調)から察するに、
心に残った小説は『狼と香辛料』と、
答えそうなものじゃが、実は違いんす。
最初の出会いは古本屋で見つけた『魔術士オーフェン』
主人公の性格は悪く、
中肉中背と普通の体格で、
黒ずくめで、目つきも悪いという、
ある意味、主人公らしからぬ主人公でありんす。
じゃが、その主人公は、
現代科学では馬鹿にされそうな、
魔術も使うのじゃが、
呪文を唱えるだけではなく、
そこには、ちゃんと理論があり、
設定の中に、魔術士同士の戦いでは、
魔術では互角の勝負になってしまう。
だから、体術なども、出てくるんじゃが、
これが実践できるものばかりだから、
余計に引き込まれたでありんす。
…実際に体術を使用してみたこともあるんじゃが、
危ないものもあったでありんす。
そして、『ダブルブリッド』
主人公は人間ではなく、
人の形を模している別の生物。
物語の中では怪(あやかし)と、呼ばれておった。
性格には怪と人間の子どもなんじゃが…。
身分は警察官。
そして、毎巻、重傷を負いながらも戦い、そして心の成長と葛藤を繰り返す。
主人公の身体能力は恐ろしく高く、心は人間と殆ど変わらない。
しかし、怪故に人間には嫌われる。
それでも、優しく、脆く、強い心を持った主人公に、
惹かれたものでありんす。
もちろん登場人物も多彩で、
偏りつつも色々な思考を持った人間、
怪が登場するお話でありんす。
それぞれのキャラクタの考えに共感し、
…といっても、登場する人物も、
人間であっても、軍人並の方ばかりだったり、
人並みはずれた強さを持つ怪だったり、
それでも、様々なドラマがあり…。
意外な方向へ向かっていったんじゃが、
それでも、惹かれる本でありんす。
そして、主人公の心の優しさのあり方を、
尊敬するようになったでありんす。
それから、『Missing』
これは、現実的でありながら、
オカルトの要素が混ざった物語でありんす。
登場人物たちは、皆、個性的な高校生。
そして、一人の神隠しの少女。
この本では、一話完結の怪異の物語化と思えば実は…。
まぁ、ネタバレになるので伏せておきんす。
ただ、高校生でありながら、
複雑な過去を持つ登場人物ばかりで、
思考の仕方、感情の制御の仕方。
そんな事を、学んだかや…。
思考を止めてはいけない。
感情は制御出来ないといけない。
…わっちの場合、最終的に、
「考えすぎ」と、言われるようにもなったし、
大き過ぎる感情も制御するのではなく、
乖離させてしまうようになってしまったがのう…。
ただ、アルバイトとしてプログラマになったとき、
考えすぎる程の思考が良く役に立ちんす。
システム構築は、常にどのような問題が発生するか、
予測しておかねばならぬからのう。
最後は『嘘つきみー君と壊れたまーちゃん』
…正直に言えば、名がトラウマだった事や、
されてきた事が類似していて、
それが原因で引き込まれるように、
読みふけるようになったかや…。
まぁ、わっちは主人公じゃないから、
物語とは別じゃがな。
だから、別の人生を歩んでおる。
番外編として、嶽本野ばら著の本は案外嫌いでは無かったでありんす。
『下妻物語』だったかや…映画化されたのは…。
まぁ、一通り読んでみて、何て不思議な文章の書き方をする方なのだろうっと、
その、文章のあり方に興味を惹かれたでありんす。
もちろん、内容も面白いというか、独特の世界観は不思議なものを見ている感じじゃった。
性だの、年齢だの、道徳を外れた内容。
それ故に、不思議な物語が多かったでありんす。
まぁ、麻薬所持で逮捕歴なんかもある方なんじゃが、
逮捕歴と本の魅力に関係はありんせん。
一応は、こんなところかや…。
本当は、もっと書きたいんじゃが、
読みきり作品を合わせるとキリがありんせん。
打ち切りになったものもありんす…。
まぁ、殆どが古本屋での纏め買いじゃから、
作者に印税が入らないことは済まないと思っておるがのう…。
本当は『R.O.D』という本の登場人物である、
読子・リードマンの用に、
本屋の本を全冊くださいといって、
読み更けていたいものじゃが、
如何せん、わっちにはビル1つを書物でいっぱいにするほどの、
お金は持ち合わせてはおらぬ…。
書きたい事が山の様にあって、止まらなくなりそうじゃから、
此の辺りにしておくかや(゚、 。`フ