インタビュー
ウインナーとソーセージ。どっちが好きですか?
キーンコーンカーンコーン。
「あー、今日の授業はこれで終了。課題はしとくように。」
学校のチャイムと、教師の声で目が覚めました。
そのまま、机で俯いていると、
「おい、飯食いに行くぞ。」
横を向いたら、ムラのある銀髪に目つきの最悪のいろん…。
「動きたくない。」
「さっさと動け、場所とられる前に行くぞ。」
「…分かった。」
カバンから、お昼ご飯と、ピルケースの入った袋を取り出して、
「はぁ…今日は何処で食べるの?」
「屋上。」
そう行って、さっさと教室を出て行こうとする後姿を追って、席を立ち屋上へ行きました。
「鍵は?」
ガンッとドアノブを蹴飛ばし無理矢理ドアを開けやがった…。
「合鍵、この前作ったっていったじゃん。」
「無くした。」
そうして、適当な場所に座り込んで、袋からウィダーを取り出し、口に銜え、
いろんはお弁当箱を取り出し…相変わらずお肉オンリーのお弁当です。
2人無言で食べていて、私はウィダーの残りで薬を流し込んで、先にお昼を食べ終わり、
その場で横になって、いろんが肉を噛み千切っているのをボーっと眺めていました。
そして、眺めているとウインナーを箸で挟んで、ジーッと睨み付けるいろん。
「…どうしたの。」
「お前、ウインナーとソーセージどっちが好き?」
「あれって、呼び方の違いじゃないの…。」
「作り方とか…色々と違うんじゃないか?とりあえず、どっちだ?」
「ウインナー…響きが高級そう。」
「そうか。じゃぁ、やる。」
そういって、ウインナーを箸で挟んで、差し出してきました。
「…食べたくない。」
「俺様の好意を無駄にする気か?」
「うん。」
「そうかよ。」
そういって箸を引っ込めて、ウインナーを咀嚼する、いろん。
「怒った…?」
「別に。」
「…そう。」
そうして、お昼を食べ終わったみたいで、お弁当箱を片付け、横に寝転がってくる。
「…食えるようになれよ。」
「…いつかね。」
そのまま、お昼休みが終わるまで過ごしました。