ロールシャッハの日記

2020年11月13日 22時05分

ドグラ・マグラの覚書

「」は人物の名前や、特筆すべき単語を括っている。
『』は中でも特に重要と思われる事柄を括っている。
*で始まる文章は、自身の推測や解釈。
≪≫は文中より抜粋。

解説では無いので、かなりの内容を端折っている。全ての描写・登場人物等網羅していない。
内容を付け足しながら書いているので、文中の流れと前後する。






「私」
精神病院の一室と思われる場所で目覚める。記憶が無い。


「少女」
隣の部屋の少女。「私」に殺されて生き返ったと言っている。「私」の許嫁?


「若林鏡太郎」
九州帝国大学法医学教授 医学部長。


九州大学 精神病科 第七号室


「正木敬之」
主任教授。「私」の治療。1か月前に死亡。

『狂人の解放治療』


『空前で絶後の犯罪事件』「私」が関係している?

『精神科学応用の犯罪』


『自我忘失症』


*察するに、この「治療」は過去何回か行われていて尽く失敗、「私」にはその時の記憶は無い。
治療方法は「過去の模倣」と思われる。




目覚めてから初めて鏡で自分(私)の姿を見る


「少女」と対面
大正15年4月26日(現在より6カ月前)、「私」と式を挙げる予定だった
従妹で許嫁?
近親相姦で処女?
「私」からの印象は”絶世の美少女”

「私」と同様に「少女」は『自我忘失状態』。
しかし、「少女」の中に存在する記憶では、「私」とは「1000年前の姉の婿」


*”「私」に殺されて生き返った”と話していた冒頭の記述はどうなったのか?




若林鏡太郎と共に、正木敬之が生前使っていた教授室へ


正木敬之が主任教授に着任したのは今年の2月。


「私」が「ドグラ・マグラ」と題される小説のような物に目を留める。

”ブーン”で始まり”ブーン”で終わる小説。”ブーン”は時計の音。


「ドグラ・マグラ」
正木敬之と若林鏡太郎をモデルとして、”著者”が病室に閉じ込められ、恐ろしい精神科学の実験台にされている事を描写している。
これを読んだ者は、最低2・3回読み返させられる。
そうして全体の機構を理解するようになると、精神に異常をきたす。

”著者”はこれを1週間で書き上げ、それ以後は疲れたのか深い眠りに入ってしまい、タイトルの意味を追求する事が出来なかった。


ドグラ・マグラという言葉の意味:幻魔術/幻魔作用




「ドグラ・マグラの構成」
≪「精神病院はこの世の活地獄」という事実を痛切に唄いあらわした阿保陀羅経の文句≫
≪胎児を主人公とする万有進化の大悪夢に関する学術論文≫
≪「脳髄は一種の電話交換局に過ぎない」と喝破した精神病患者の演説記録≫
≪冗談半分に書いたような遺言書≫
≪唐時代の名工が描いた死美人の腐敗画像≫
≪その腐敗美人の生前に生写しともいうべき現代の美少女に恋い慕われた一人の美青年が、無意識のうちに犯した残虐、不倫、見るに堪えない傷害、殺人事件の調査書類≫





----------ここから本格的に「若林鏡太郎」による「私」に向けた”説明”----------


正木敬之は、「私」が生まれる前(20年前)から、この実験の為に準備をしていた

*今年の2月に着任したのに、その前から準備をしていたのか?
”「私」のような他の患者”ではなく”「私」”と明言している。


正木敬之=キチガイ先生
正木敬之の卒業論文「胎児の夢」
自身に慢心して提出した”不真面目な論文”、”体を成していない文章”、”大悪夢”、”破天荒な試み”
『万有進化の実況』

正木敬之、『キチガイ地獄外道祭文』という小冊子を木魚を叩きながら一般人に配り始める
これは「私」を実験する為の準備の一つ。
『狂人の解放治療』を唄っている。

『脳髄論』


『記憶と良心』




今日は 大正15年11月20日

正木敬之は自殺。


唯一現存している正木敬之の書類の束
『キチガイ地獄外道祭文』
『地球表面上は狂人の一大解放治療場』
『この地球表面上に棲息している人間の一人として精神異常者でないものはない』
『脳髄は物を考える処に非ず』
『胎児の夢』
『正木敬之の遺言書』






----------ここから『キチガイ地獄外道祭文』の内容----------


スカラカ、チャカポコ。チャカポコチャカポコ……


「キチガイ地獄の精神病院」

≪人の心は診察出来ない≫

≪こいつに悪魔が憑いた≫

≪片っ端から頭を砕いて≫

「精神病者に対する最初の診察治療」

≪有無を言わさずキチガイ扱い≫

「現代になっても精神病は暗黒時代」

「精神病とは何かと議論しても真実は一つもわからない」

≪アタマの入れ換え≫

誤診はわからない。一度『キの字』と決まったら、本人が違う違うと言ってもそれこそが『キの字』の証



「精神病患者の地獄めぐりはこれから」



≪どうか治療して下さりませ≫

どうせ治らない病気ならば医者に見せるのは体裁だけ、実際は棄てに来る。
生きていても仕方が無い、治れば迷惑、殺してほしい。


≪人間扱いするには及ばぬ≫


「人の形をしているだけに犬や猫より始末が悪い」




≪地獄なんぞが出来ないように解放治療というのをやります≫



157頁目から始まり、198頁まで


*”歌詞”として書かれているので、なかなか内容が頭に入って来ない。話し言葉で書かれていたほうが余程マシ。











*作中の最初のあたりで、「少女」が自分の事を「モヨコ」と名乗っている事に今更気が付いた。
「少女」ははっきり名前を明かしているのに、「私」はその後何度も、「少女」の名前等わかる筈も無い、思い出せないと言っていた。
更に、「少女」自身も自分の名前を思い出せないらしい。自分で自分の名前を言っておきながら。
これはどういう事なのか?
名前を名乗った後、あまりに自然に「私」がスルーしまくっていたので危うくこの事実を見逃す所だった。
しかし今はそれを気にする必要は無さそうだ。







----------198頁中程から『地球表面は狂人の一大解放治療場』の内容----------

ロールシャッハ

表現の自由とはなんぞや?という挑戦状。本文から抜粋している文に、通報される要素があるのなら、50数年前に発行されたこの書物への冒涜ともとれる。

2020年11月13日 22時11分