１３時前。
「今こっち方向から来てるんだけど…」おねいさんから連絡があった。
「あ、わかるよ。駅があるから、そこに行くから待ってて」
私は走った。婦女子を待たせてはならない。変更にも臨機応変に対応。
ー１０分後ー
「お待たせ。じゃあ、行こうか」
「どうする？」
「んー。観音様にご挨拶したいし、服選ばなくちゃね」
「じゃあ、米ちゃんの服選ぼう！」彼女が提案した。
閉店セールをしている店を発見。入ってみた。しかし、桁が違った…。すると店長らしき人が「隣も系列なんで、セールもしているので、良かったら見てください！」と見ることに。値段も予算範囲内。
「これ、いいんじゃない？ピンクだけど…」
「んー、ピンク…似合うかなぁ」
「黒に合わせるならいいっすよ！」お兄さんがけしかける。
「私もいいと思うなぁ」
「…よし、これにする！」
「決めるの早いね」
お店を出て唐揚のお店に行く。唐揚が出てくると撮影会。インスタグラムに載せるため。タレがかかってて美味しかった。喉が乾いた。おねいさんに聞く。
「何か飲む？俺、喉乾いてさ」
「お茶が良いな」私は烏龍茶を買って手渡した。勿論、唐揚はシェアだ。
彼女は唐揚を２個食べた。
そして２件目の唐揚屋へ行く。ここでも撮影会。でも私は、携帯のカメラを切らなかった。おねいさんが美味しく食べてる所が欲しかった。そんなところをパシャ。
「恥ずかしいよー」
「でもいい感じに撮れたよ？」
「んもう」
その後はかき氷を食べようと言うことになった。しかし、お店に行くと順番待ち。
「んー、どうしよう。２０組待ちだね」
「いいさ。適当にぶらぶらしよう」
色んなお店に行った。スーパーでウィンドウショッピング。ドンキホーテでパンツを買う。ゲーセンで涼む。
ドンキホーテで、彼女は紅茶を探していた。
「あるかなぁ…、あった」
「俺、カゴ取ってくるよ」俺はカゴを取ってきた。
「有り難う！この紅茶、無糖で美味しいのよね」
「俺も無糖派だよ。重いだろ、俺が持つよ」俺は買物カゴを持つ。でも、彼女は紅茶しか買わなかった。
散策しているときに、猫グッズお店に入る。
「先輩、猫好きなんだよね。あ、この扇子いいな！」
「おしゃれだね」
「先輩に買うよ。でも、私も色ちがいで欲しいな」
お店の外で言った。
「ん？この色？」
「そう…」扇子は２３００円。
「ちょっと待ってよ」私は扇子を一本取り、レジに向かって、お会計をした。
「これ、あげる」
かき氷屋へ戻る。順番もそこそこだ。でも私は過ちを犯したか。「ちょっと前通るね」そのときに腕が胸に触れてしまった。
でも、何も言われなかった。
運がいいことに、いきなり８番飛び位で呼ばれた。席に着いて、かき氷を頼む。かき氷が来て撮影会。
かき氷を食べながら言った。
「日頃の行いが良かったかな？」
「でも、ちょうど良かったね」
私たちはかき氷にパクついた。
そして終盤。
「そろそろ観音様にご挨拶しなきゃね」
「うん！」
私たちは観音様の前で手を合わせた。私は祈った。
彼女と結ばれますよう、そして彼女に幸あれと。