リングの切符14

夕食は有名な店で卓袱料理を堪能した。
「ねぇ、稲佐山展望台に行ってみない?夜景が綺麗だって」
「そうだな。行ってみるか」
ロープウェイに乗り、展望台に到着した。眼下には長崎の夜景が広がる。
「神戸もいいけど、長崎も綺麗だな」
「うん、そうだね」
「…」
「…」
「あのさ…」
「何?」
「話を聞いてくれるか?」
「うん」
「君の事が好きだ。きちんと付き合いたい」
「誠一郎…」
「もう、寂しいとは言わせない」
「有難う。これからもよろしくお願いします!私の心を縛ってね」
「わかった」二人は目を閉じ、「恋人」として抱き合い、キスを交わした。
帰り際。売店で英美が指輪を見つけた。
「ねぇ誠一郎、指輪買おうか?誠一郎の買うね」
「いいぞ。お揃いがいいか?」
「うん!でもね、指輪交換したい場所があるの」
「…そうか。じゃあ、連れて行ってくれるか?」
「明日ね」英美は嬉しそうだった。
その晩、二人は一つになった。
―翌朝―
食事をしながら、旅行のプランを相談した。
「どうする?福岡行きたい?今日が最終だからね」
「そうね。でも、長崎でもう一泊したいな」
「いいぞ。明日の船は20時。朝早く発って、福岡を観光する?」
「でも福岡で観光するより、ホテルでゆっくりしたいな」
「そうだな。じゃ、20時発とはいえ、余裕を持って行きたいから13時にチェックアウトしよう」
「賛成!」
二人は、浦上天主堂に向かった。
堂内の周りは、ステンドグラスが張り巡らされて、厳かな雰囲気が漂っていた。英美が、提案した。
「ここで指輪交換したいな」
「ここでか?」
「うん。神様の前で永遠の愛を誓います」
「わかった。俺も愛を誓う」
二人は指輪を交換した。

米倉恵蔵@エロセクハラミータンスキーな部長

次回最終話!

2020年05月09日 00時27分

tak

米倉恵蔵@エロセクハラミータンスキーな部長さん 期待してます!

2020年05月09日 06時59分

米倉恵蔵@エロセクハラミータンスキーな部長

takさん 料理します!

2020年05月09日 12時52分