リングの切符11

別府での夜。
二人は旅館の混浴風呂にいた。夜風が暑くも寒くもなかった。
「んー、癒される。お風呂が一番だね」
「そうだな。風呂上りにはビールだな」
「美味しいだろうね。野球拳する?」
「…酔っぱらったらね」
「もう。エッチなんだから」
「スケベもヘチマもあるか。現にこうして風呂はいってるじゃん」
「あはは。そーだね。でも、結婚したら毎日入れるね」
「結婚か。今は仕事で一杯一杯だよ」
「…私も。早く慣れたい」
「焦らなくていいぞ。失敗を恐れずやればいい」誠一郎は英美を抱き締めた。
食事を終えて、旅のプランを練った。
「さて、九州を一周するか、適当に行くか。下って鹿児島へ行くもよし。このまま中を通って長崎もいいな」
「長崎行きたい!夜景が綺麗なんでしょ?」
「そう。最終目的地は長崎でいいか?」
「うん!いいよ」
「じゃあ、湯布院へ寄って、久留米でまた一泊して、長崎へ行こう」
「二人っきりの時間が楽しみだよ」
その後、二人は案の定、野球拳をしたのだった。

tak

久しぶりの更新で嬉しかったですよ。楽しませていただきました。ありがとうございました。

2020年04月30日 05時51分

米倉恵蔵@エロセクハラミータンスキーな部長

takさん 有り難うございます!書くのが大変です。

2020年04月30日 10時28分