リングの切符5

いざベッドに潜ったものの、なかなか眠れない。二人は天井を見つめた。すると、誠一郎が口を開いた。
「あのさ、良かったら俺のホテルで仕事しないか?清掃とかレストランとか、色んなところで働けるよ?給料はそんなに貰えないけど、申請すればバイトもできる」
「有り難う。考えるよ」英美は誠一郎を抱き締めた。
「何処までも優しいのね。温かい…すー、すー」
(寝たか…)
昼過ぎに起き、兼六園に行った。道中、何度も雪で転びそうになったが、雪化粧をした日本庭園は壮観だった。夕方、居酒屋に入り、地元の海鮮に舌鼓を打った。そして旅の計画を練った。
「明日は城崎温泉。蟹が食べれるぞ」
「楽しみだなぁ。お酒も美味しそうだね」
「敦賀迄特急で出て、小浜線、舞鶴線、山陰本線を乗り継ぎ、城崎だ。8時に金沢を出れば、夕方には城崎に着く」
「又ゆっくり出来そうだね」
「ちょっと奮発して、露天風呂のある部屋にしたよ」
「二人で入ろうか?」
「いいよって…ダメダメ!」
「いいじゃん?裸の付き合い!一緒に寝たでしょ?減るもんじゃないし」
「まぁ、そうだな。折角だから、湯巡りもしような」
「はーい!話は変わるけど、彼女いる?」
「いないよ。てかフラれた。仕事柄、不定休だしね」
「そう。私も彼氏いないんだな。携帯の番号も変えたし、誰とも繋がっていないなぁ」
「そうか。俺達付き合うか?」誠一郎が冗談めかして言った。
「いいよ!ってまだ早い!」英美が笑った。
「いい笑顔してるじゃん。可愛いよ」
「有り難う!そろそろ帰ろうか」二人は居酒屋を後にした。

尻神さく(ゲラ)

テンポーー!
2人とも積極的で読む度にドキドキ!

2019年11月25日 18時41分

米倉恵蔵@エロセクハラミータンスキーな部長

尻神さく(ゲラ)さん さて、城崎温泉で何しようかなぁw

2019年11月25日 18時48分