ずまの日記

2019年05月05日 09時17分

2019年GW東北旅行 ~1日目~その②

昼になり、だいぶ暑くなってきた5月の陽気。
風がそんなに冷たくなくてとても好きだ。

郡山を後にして、次の目的地、山形県米沢市へと向かう。
ここでは、福島・山形県境の山越えをする懸念があったため、高速道を使う事を選択した。
連休後半ではあったが、道路はそれほど混まず、ゆっくりと景色を見ながら走行できた。

米沢に到着したのは3時過ぎくらい。
まずは、上杉家の居城があった、米沢城址へ向かった。

現在は上杉神社と名を変え、GW期間中はお祭りが開催されていた。
上杉家といえば、信州人にも馴染み深い、越後の龍・上杉謙信を始祖とする伝統ある大名家である。
川中島の合戦や、敵に塩を送る などのエピソードが今も長野県において伝承されている。

着いてみると、ものすごい人だかり。
祭りの為か、老若男女屋台や催し物に群れて見入っている。

対比してしまうが、山梨の武田氏居城跡、武田神社よりも規模が大きく壮麗で現代的な場所である感じがした。
米沢がここまで発展したのは江戸時代の上杉家9代当主・上杉鷹山によるところが大きい。
「為せば成る なさねばならぬ 何事も」の名言を残して、窮状していた藩の財政を建て直した名君である。



まずは鷹山の銅像と隣の祠に手を合わせ、奥の神社境内へと向かった。

鳥居をくぐると、謙信~景勝の戦国期に上杉家に仕えた、

荒川伊豆守 飯盛摂津守 宇佐美定行 鬼小島弥太郎 柿崎景家 甘糟景持 唐崎左馬之介 斎藤朝信 鴫山周防守 神藤出羽守 高梨政頼 直江兼続 直江景綱
永井丹波守 本庄繁長 毛利上総介 桃井讃岐守

といった越後十七将の旗印がものものしく目に飛び込んできた。
近くには上杉謙信の祠堂もあり、観ただけで肌が震える感じがした。



神社への参拝客で行列ができており、15分くらい待ったが、何とかお参りすることができた。
その時、行列を無視して横入りしてきた親子連れがいた。
一人の20代くらいの青年が「ダメですよ、皆さん並んで待ってるじゃないですか。分からないんですか?」とたしなめた。
親子連れはそれを無視し、手を合わせてそそくさと去っていった。

そういう場所でしっかりと相手にモノ申す勇気を持った青年が居ることにとても良いことだと思った一方で、歴史好きとしては、横入りした親子連れは、たぶんこの神社の御利益は無いだろうなと思った。

その後、広場で行われていた甲冑武者のイベント等を見て、少し離れたところにある上杉家廟所へ向かった。

戦国武将の中でも聖将として名高い上杉謙信は、その死後も上杉家の精神的支えとして大切に祀られてきた。遺骸は甲冑を身に纏った姿で甕に納められ、甕には漆を流し込んで固めてあるそうである。

ここは神社と違って墓所なのでとても静寂な雰囲気が漂っていた。
まるで信州の戸隠神社のような印象も受けた。



歴代藩主の廟がずらりと並び、真ん中に謙信公の廟が佇んでいた。
上杉謙信と言えば、生涯を通じて義の為の戦に人生を捧げた将で、仏教に対してもとても信仰心が篤かった将として知られる。



長野では見ることのできなかった上杉家の新たな一面を目にし、そこに詣でたことに喜びを感じ、今夜の宿のある、山形県長井市へと向かった。

長井市は最上川の流域に面した市で、あやめなどの花が有名なようだった。

宿にした温泉施設はとてもきれいで、女中さんも着物で出迎えてくれ、山形弁の入った優しい言葉使いで接してくれた。

ここで、温泉に早速入り、旅の疲れを癒し、1日目の行程を終えた。
長い旅路だったがとても満足感を覚えたし、一人だからこそ行きたい場所へ行けた。

翌日の事を考えたりしながら、ベッドに入りよく眠った。
山形で眠る夜はとても良い夜だった。