しらはかの日記

2017年06月26日 21時01分

流行性角結膜炎

流行性角結膜炎と呼ばれてもピンとこないと思う。

アデノウィルスというウィルスが起こす角結膜炎で、とても強い感染力を持っている。学校保健安全法上の学校感染症の一つで、感染の恐れがなくなるまで登校禁止となる。

具体的にどれだけ感染力が強いのかと言うと、感染者が目を触り、もしくは涙を触った後に手すりやタオルを触り、それを第三者が触って目をこすると100%感染する。

恐ろしいのはその生存期間で、服やタオルなど凹凸があるものでは10日間、ドアノブやテーブルなど凹凸のない場所ではなんと50日近くも生存し続けられる。
なお、水にも強く、アルコールにすら耐性がある。

そして、ウィルスは結構な量が体内に入らなければ感染には至らないが、アデノウィルスは50個ほどで感染力を持つ。はやり目やプール熱など様々な呼ばれ方をされているが、どれも驚異的な感染力を持つこのアデノウィルス由来の病変である。

ところで、これにかかってしまった。

この状況があまりにも凄かったため、ここに記す。

初日、目がかゆいな、赤いなあと思いつつもそのまま出社。上司に「目が赤いなあ」と言われ、感染性のものだったらイヤだから一応眼科に行ってみろと促される。
まさかたいしたものではないだろう、と思いつつも一応眼科受診。

すると、アデノチェックというものをされ、バリバリの100%感染。
この病気は先に書いたとおりとてつもなく感染力が強いため、出社は上司に相談することとする。
目薬二種類(抗生剤、ステロイド剤)を処方され、一日4回点眼する。
ただし、抗生剤でアデノウィルスは殺菌できない。あくまで二次感染予防のために抗生剤は点眼の意味がある。ステロイドは後遺症である角膜の白濁を予防するためだ。

感染二日目。まだ目は充血し、目やにが出てやや痛い程度。
会社に連絡すると完治までは出社見合わせとの判断。というのも勤めているのはいわゆる医療機関であるために、アウトブレイクしてからでは遅い。そのための判断だ。

一週間程度で治るだろう、とあまり気にもしていなかった。

三日目も大きく変化なし。そして四日目に変化が訪れる。目が二倍ほどに腫れ上がり、眼球も痛く、まともに眠れない。熱も持っている。どうにか病院に行くものの、なんだか体調も思わしくない。

が、告げられたのは経過はおかしくないということだった。点眼はかかさず行っていたし、洗顔も行っても良くなっていかない。むしろ悪化の一途を辿る。

四日目。不安を覚えたのでもう一軒の眼科に翌日向かう。目はさらに充血し、右目はほとんど明かず、開こうとしても閉じようとしても激痛が走る。だが、まだどうにか見えるし開くことはできる。

そしてもう一軒目の眼科でも同じ内容を告げられる。眼球が腫れていることはステロイド剤の副作用による緑内障の症状ではないかと聞いても、しばらくは点眼を続けた方がいいとのこと。

ヒアルロン酸とロキソニンを処方され、帰宅の途につくがそこからが真の地獄だった。

症状の一つである眩しさがこの時から起こったのだ。あまりの眩しさに立って歩けない。しかし自転車で来てしまったため、タクシーで帰ることもできず、数歩歩いては立ち止まって痛みに耐え、また数歩歩いては目を押さえて歩くという地獄のような思いでどうにか家へと辿り着く。

10分の距離に1時間以上要しており、体力はすっからかんだった。そのまま死んだように眠る。

この日までどうにか外出はできていたため、あまり危機感を覚えていなかったが、この日は外を一歩も歩けず、目を冷やしながらどうにか乾麺を流し込んで食べる。

しかし、目がまともに開かないためご飯を食べることも苦痛で仕方が無い。何しろまともに見えないからだ。

絶望的な思いで眠る。眠ろうとしても目が痛くまともに寝られない。起きると目が多量の目やにで塞がっており、目を開けようとすると乾いた瞼が眼球に張り付き、地獄のような痛みをもたらす。

5日目。まともに目が開けられない。それでも洗えばいいかと思って洗眼するも効果は薄い。
乾く眼球、瞬きの度に来る激痛。
もう、目を開けることを諦めかけていた。

しかし、そこで冷水ではなく、風呂に入ればいいのではないかと思いつき、風呂に入る。すると不思議なことに目が開くようになった。温水の方が目に優しかったのだろう。
視界はぼんやりとし、まともに見えない。その上痛い。

その日は曇っており、今にも雨が降り出しそうだった。だが、それこそが僥倖。眩しさを感じない薄曇りこそが絶好の外出の機会だった。

必死の思いでスーパーまで走る。弁当を6個、目を冷やすアイスノンを購入。当座、ここで買った弁当と元々買ってあった乾麺しか食べるものがない。

6日目。この日から本格的に目が開かなくなった。何も出来ない。瞼を開くだけ、閉じるだけで激痛のため、スマホを見ることすら辛い。
しかし、午後に必死になって病院に行くことにする。診断書を欲しいという職場からの要請があったためだ。午後なら多少は眩しさをしのげる。
午前中も外に出てみたが、ダメだった。5メートルと歩けない。
ほんの数日前には自転車で行ったというのに。
仕方なくタクシーを使うことにする。タクシー内でも目を閉じ、眼科に入ってもほとんど目を閉じるのみ。タクシー代が重くのしかかる。その上買い物なんてできる状態では無かった。

6日目からアイスノンで目をひたすら冷やし、寝て点眼し、痛さに身じろぎしながら弁当を食べるだけの生活がこの日から四日ほど続く。

そして10日目でようやく目が開くようになった。
しかし、今度は目がまともに見えていないことに気付く。

テレビは5分と眺めていられず、文字は1文字も読めない。
パソコンはボケボケで、何一つ文字が読めない。

絶望的だった。文字も書けず、読めない。
仕事に復帰できる気もしなかった。

しかし、それから現在4日ほど経ち、今日で感染14日目だが、ようやくこうやってパソコンで文章が書けるようにまで回復した。

まだ目が充血し、文字もぼやけて見えるが、まったく目が見えない時期に比べれば全然マシである。

まとめ。

・流行性角結膜炎はとてつもなく感染力が強い。
・感染すると目が開けられないほどに激痛があり、症状は3週間ほど続く。その症状はかなり激しい。
・ネットでは普通に仕事をしたという記述も見えたが、視力低下もあるので普通に仕事をするのは困難。
・視力低下してもゆっくり戻る。

防ぐには外出した際に手を洗い、目をこすらないようにするのが一番なので、徹底するようにした方がよい。

リリ

え、ちょ、やばい、怖い…。それ会社の人のお子さん達もかかってたけど…。私も今日めっちゃ目が痒かったけど、これ以上擦るのやめます…。大変でしたね、お大事にしてください(´・ω・`)

2017年06月26日 21時08分